インドネシア、バリ島に続く観光地の開発をアピール

  • 2016年9月21日

サユカ・ワダニ氏  インドネシア共和国観光省はこのほど、東京と札幌で9月初旬に開催した商談会「SALES MISSION JAPAN 2016」にあわせて、都内でメディア向けのセミナーを開催した。駐日インドネシア大使館一等書記官のサユカ・ワダニ氏は冒頭で「15年から拡大したビザ免除プログラムや現地の最新情報などについて、この機に詳しい情報を収集してもらいたい」と挨拶した。

 セミナーでは、観光省国際担当アシスタント・デュプティ・ディレクターのディティ・ハマ・クルニア氏が、同省の16年のプロモーション方針を改めて説明。インドネシア観光の魅力として掲げる「自然」「文化・歴史」「伝統工芸」の3つを楽しめる観光地をバリ島以外にも開発するため、世界遺産の「ボロブドゥール遺跡」など、10の観光地の開発を進めていることを伝えた。

ディティ・ハマ・クルニア氏  ディティ氏は10の観光地のうち、バリ島の東に位置するロンボク島のマンダリカや、スラウェシ島のワカトビについては「すでにリゾート地としての開発が進んでおり、観光客の受け入れが可能」と説明。残りの観光地については「ホテルや店舗などの施設面、道路や交通網などのアクセス面の整備を進めており、本格的に受け入れを開始するのは来年以降になるだろう」との見方を示した。

 昨年から開始した全世界向けのビザ免除プログラムについては、日本を含む169ヶ国に対して観光ビザを免除していることを説明。国内の29空港、88海港、国境の7地点でビザなしでの入国を認めていることを伝えた。

 同省によると、2015年のインドネシアへの日本人訪問者数は前年比8.6%増の52万8465人。16年の目標は55万人で、1月から7月までの累計は0.1%減の28万4266人で推移している。