海外旅行業況、16年3Qは5ポイント増-北欧や豪州など好調
▽次期は全体で4ポイント増を予想、海外旅行系は27ポイント増
JATAは10月から12月までの3ヶ月間については、海外旅行全体で4ポイント増となるマイナス31ポイントを予想。旅行会社からはアジアが上昇傾向にあるほか、低迷しているヨーロッパについても「円高傾向や燃油サーチャージの値下がりの影響で比較的良い」などのコメントが寄せられたという。
業態別では「海外旅行系旅行会社」が27ポイント増の0ポイントと最も伸長する見込み。このほか「総合旅行会社」が16ポイント増のマイナス33ポイント、リテーラー1が13ポイント増のマイナス27ポイントとなり、そのほかについても増加または今期並みとなる見込みだ。
方面別ではヨーロッパが3ポイント増のマイナス68ポイント、アメリカ・カナダが2ポイント増のマイナス23ポイント、中国が2ポイント増のマイナス56ポイントでいずれも増加を予想。アジアは1ポイント増のマイナス1ポイント、韓国も1ポイント増のマイナス45ポイントを見込む。一方、ハワイは5ポイント減のマイナス5ポイント、ミクロネシアは3ポイント減のマイナス30ポイント、オセアニアは1ポイント減のマイナス14ポイントと減少する見通しだ。
顧客層別ではインセンティブが5ポイント増のマイナス28ポイントと最も増加する予想。次いで、教育旅行とハネムーンがともに4ポイント増、商用・視察が2ポイント増、シニアが1ポイント増を見込む。一方、教育旅行を除く学生は8ポイント減のマイナス56ポイントと最も減少する見通し。そのほか、ファミリーは7ポイント減、一人旅が4ポイント減、OLが3ポイント減を見込む。
17年1月から3月までの3ヶ月間については、全体でさらに2ポイント増を予想。マイナス29ポイントにまで回復する見込みだ。なお、JATAは次期(10月から12月)から訪日旅行市場についても調査するため、新たな業態別区分として「訪日旅行系旅行会社」を追加する。