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日本籍クルーズ船の国内寄港、15年は1割減の510回-JOPA調査

  • 2016年2月2日

 日本外航客船協会(JOPA)によると、日本籍のクルーズ客船3隻の2015年の国内港湾への寄港回数は、前年比11.1%減の510回となった。「飛鳥II」が世界1周クルーズや南太平洋のグランドクルーズを実施したことに加え、「ぱしふぃっくびいなす」も南半球の世界1周クルーズをおこなうなど、海外での長期クルーズが増えたことが減少の理由だという。

 寄港回数が最も多かったのは横浜港で10.2%減の88回。2位は神戸港で19.7%減の53回、3位は名古屋港で18.5%増の32回だった。横浜港は13年連続で1位となった。

 5位には屋久島の宮之浦港が13回でランクイン。沖縄クルーズの拠点である那覇港は10回で7位となった。そのほかには小笠原諸島の父島の二見港が8回、利尻島の沓形港が7回でそれぞれ10位以内に入っており、JOPAでは「離島人気を裏付ける結果になった」としている。

 所管の運輸局別では、関東運輸局が最も多く13%減の120回、次いで九州運輸局が1.2%減の82回、神戸運輸監理部を含む近畿運輸局が18.1%減の77回だった。寄港回数が5回以上の港湾と運輸局別の寄港回数は以下の通り。

▽寄港回数が5回以上の港湾

1位 横浜港/88回
2位 神戸港/53回
3位 名古屋港/32回
4位 博多港/14回
5位 宮之浦港(屋久島)/13回
6位 仙台塩釜港(仙台・塩釜・石巻・松島)/11回
7位 秋田船川港/10回
   小樽港/10回
   東京港/10回
   那覇港/10回
8位 金沢港/9回
9位 青森港/8回
   新宮港/8回
   二見港(父島)/8回
10位 沓形(利尻島)/7回
   広島港/7回
11位 青方(中通島)/6回
   境港/6回
   下関港/6回
   鳥羽港/6回
   八重根港(八丈島)/6回
12位 茨城港(日立・常陸那珂湊・大洗)/5回
   大船渡港/5回
   高知港/5回
   清水港/5回
   苫小牧港/5回
   新潟港/5回


▽運輸局別寄港回数
<運輸局/15年回数(14年回数)>
北海道/39回(53回)
東北/46回(43回)
関東/120回(138回)
北陸信越/21回(23回)
中部/59回(58回)
近畿(神戸運輸監理部含む)/77回(94回)
中国/27回(29回)
四国/19回(30回)
九州/82回(83回)
沖縄/20回(23回)