カナダが大型商談会、旅行者増で高まる日本市場への期待

  • 2015年11月10日

日加間の航空ネットワーク拡大が追い風に
16年はプロモ予算増で旅行者数6%増めざす

▽プリンス・エドワード島州政府観光局

(左から)PEI州政府観光局広告宣伝マネージャーのロバート・ファーガソン氏とトレード&セールスマネージャーのクレイグ・スリス氏  プリンス・エドワード島(PEI)州政府観光局では、食をテーマにした旅を提案。PEIでは農業や漁業が盛んなことから、質の高い食を提供できる機会が豊富なことに加えて、地ビールの醸造所やワイナリーが多く点在することも強調していく。「花子とアン」効果で日本人旅行者数は増加したが、今後は「赤毛のアン」の素材に加えてさまざまなローカル体験をアピールしていく方針だ。


▽ノースウエスト準州観光局

(左から)ノースウエスト準州観光局エグゼクティブ・ディレクターのキャシー・ボルスタッド氏、日本オフィスアカウント・マネージャーの田中映子氏、マーケティング・ディレクターのロン・オストロム氏  14年から15年にまたがる冬期の、ノースウエスト準州への日本人旅行者数は前年比66%増。オーロラ人気は健在で、傾向としては2人から4人までのFIT、55歳以下の旅行者が増えているという。日本人に対応した現地オペレーターも増えていることから、今後も積極的な誘客策を展開していく考え。16年秋にエクスプローホテルの隣に新しいホテルがオープンする予定のほか、17年1月にはアイスロードの基点に5ツ星ブティックホテルのオープンも見込まれている。このほか、新しくオールドタウンにオープンした地ビールの醸造所もアピールしていく。


▽ユーコン準州観光局

(左から)ユーコン準州観光局日本地区セールス担当の高橋由香氏とマーケティングマネージャーのジェシカ・ルッフェン氏  ユーコン準州観光局は、業界および消費者に向けて認知度を上げていく取り組みを続けていく。最近の活動では、ナショナルジオグラフィックとソニーによるコラボレーションをサポート。ユーコンの大自然を撮影した映像は、ナショナルジオグラフィック・チャンネルで放映されたほか、今後はウェブサイトでも配信される予定。同時にドーソン・シティなども含めたプロモーションビデオも作成した。


取材協力:カナダ観光局
取材:山田友樹