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カナダが大型商談会、旅行者増で高まる日本市場への期待

  • 2015年11月10日

日加間の航空ネットワーク拡大が追い風に
16年はプロモ予算増で旅行者数6%増めざす

各州/準州観光局、新しい旅程や商品をアピール

 各州/準州の観光局も旅行会社との商談に臨み、それぞれ注目の観光素材などを紹介。日本市場拡大に向けた活動などを説明した。


▽ブリティッシュ・コロンビア(BC)州観光局

(左から)BC州観光局市場開発マネージャーのモニカ・リーク氏と日本担当マネージャーのモラス奈津子氏  BC州では、日本/バンクーバー線の拡大にあわせて、日本人旅行者数も増加。今年1月から7月までの実績では、前年比11.7%増の7万2124人と躍進した。BC州観光局では、新しいブランディングのもと、都市観光、アボリジナル・ツーリズム、食、ファミリーなどをテーマに体験を組み込んだ新しい旅程やプロダクトを開発し、カナダシアターと連動したプロモーションをおこなっていく。また、修学旅行のデスティネーションとしても引き続き人気を集めていることから、教育旅行にも力を入れていきたい考えだ。

 BC州観光局では、新たに日本担当マネージャーとしてモラス奈津子氏を迎えた。モラス氏は「日本の旅行会社に新しいルートを提案するなど、いろいろな取り組みを進めていきたい」と意気込みを話し、旅行会社とのパートナーシップ強化に努めていく姿勢を示した。


▽オンタリオ州観光局

オンタリオ州観光局日本事務所アカウントマネージャーの田中恵美氏  オンタリオ州観光局では、34軒のワイナリーが点在するプリンス・エドワード・カウンティに注目。ワインとともに地産地消の食をテーマに旅行会社に提案していく。トロントから約2時間と近いことから、トロントベースのワイナリー巡りに加えて、トロントからプリンス・エドワード・カウンティとサウザンドアイランズを経由してオタワに出るルートもアピールしていく考え。また、ナイアガラ・フォールズでは、ナイアガラ・オン・ザ・レイクでのサイクリングツアーを提案するほか、ガイドツアーなどもおこなっており、最大20から25人程度のグループに対応する。日本人向けには日本語ガイドのアレンジも可能だという。


▽アルバータ州観光公社

(左から)アルバータ州観光公社市場開発ディレクターの小西美砂江氏とアジア担当マーケティング・ディレクターのダーリーン・フェドローシェン氏  アルバータ州観光公社では冬期の誘客に注力。今冬も大手OTAとのタイアップで「私のアルバータ冬物語キャンペーン」を実施している。また、カナダシアターと連動したモデルコースも提案。食、自然、歩きなどのテーマの訴求力を高めていく。このほか、ロッキーとイエローナイフのオーロラを組み合わせた商品も好評なことから、他州/準州との協力も続けていきたい考えだ。