8月の旅行黒字は782億円-11ヶ月連続の黒字
財務省がこのほど発表した国際収支状況の速報値によると、2015年8月の旅行収支は782億円の黒字となり、前年の482億円の赤字から黒字転化した。782億円の黒字は8月として過去最高。黒字は11ヶ月連続となり、7月まで続いた1000億円以上の黒字については4ヶ月でストップした。
日本政府観光局(JNTO)によれば、8月の訪日外国人旅行者数は同月の過去最高となる前年比63.8%増の181万7100人を記録。一方で出国日本人数は7.6%減の164万8000人と低迷している。
なお、前年は2675億円の赤字だった8月のサービス収支は、旅行収支の黒字転化に加えて知的財産権等使用料の黒字幅拡大などにより、578億円の黒字に転化。貿易収支は3261億円の赤字、2つをあわせた「貿易・サービス収支」は2683億円の赤字となり、いずれも赤字幅を縮小した。
これらの結果、経常収支は1兆6531億円の黒字となり、黒字幅は前年から1兆4037億円増加した。黒字は14ヶ月連続となる。