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じゃらん、若年層への取組強化、新規需要の創出はかる

  • 2015年7月9日

リクルートライフスタイル執行役員旅行領域担当の宮本賢一郎氏  リクルートライフスタイルが7月9日に開催した「じゃらんフォーラム2015」で、同社執行役員旅行領域担当の宮本賢一郎氏は、新規需要の創出をはかり、若年層への取り込みを強化する考えを示した。同氏は「じゃらん宿泊旅行調査2014」において、宿泊を伴う国内旅行市場で50歳以上が53.8%を占めていたと説明。その上で「50歳以上の取り込みが重要であるのは変わらないが、中長期的に見ると若者の需要を獲得することが大切」と話した。

 宮本氏は、2013年度の日本人の人口が08年度に比べて、20歳から34歳の男性では12.9%減、女性は12.7%減となったことを説明。一方、旅行者数は20歳から34歳の男性が22.2%減、女性は14.2%減となったことを問題視し「人口の減少以上に若年層の旅行者数が減少している。ここが我々のチャレンジポイント」と考えを述べた。

 同社では若年層の需要創出に向けて、14年度から18歳から22歳までの学生を対象に、アプリで無料コンテンツを提供する「マジ☆部」を開始。具体的には、19歳限定で全国のゲレンデリフト券を無料で提供する「雪マジ!19」や、19歳と20歳限定でJリーグの試合観戦チケットを贈呈する「Jマジ!」などを実施している。宮本氏は「マジ☆部に入部することでさまざまな楽しい体験が無料でできる」と強調し、「こういった世界観を創ることで新しい需要を創出していきたい」と話した。

 このほかに宮本氏は、7月1日から提供を開始した、旅行先でのアクティビティや現地体験の検索と予約が可能な「遊び・体験予約サービス」、地方の交付金事業を活用して全国で使用可能なクーポンを提供する「ふるさと割クーポン特集」なども紹介。同氏は「旅行者の方により多くの機会を提供し、より多くの笑顔を旅行者から感じることができる世界を作りたい」とし、「これまでの宿泊予約サービスから”旅行情報サービス”に進化していきたい」と意欲を示した。