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独TUIと英TUIトラベルが合併で基本合意、「世界最大」へ

  • 2014年6月30日

 ドイツのTUIとイギリスのTUIトラベルはこのほど合併について基本合意した。TUIはTUIトラベルの親会社にあたり、2007年にTUIの旅行部門とイギリスの旅行会社ファースト・チョイス・ホリデイズを合併してTUIトラベルを形成。TUIはホテルやクルーズ船を運航しており、TUIトラベルは旅行流通に加えて140機の飛行機も運航。今回の合併により世界最大の総合旅行会社となるという。

 シナジー効果としては、節税効果に加えて統合後3年で最低でも年間3600万英ポンド(約62億円)のコスト削減が見込めるほか、旅行商品の多様化、既存ホテルの稼働率向上、ホテル事業やクルーズ事業の拡大、統合的なイールドマネジメントも可能になる。

 TUIの事業規模は例えばホテルが230軒、ベッド数で15万5000台、クルーズ船が7隻だが、TUIトラベルの流通網を活用して販売を伸ばし、将来的には規模を倍に拡大する目標も掲げる。

 合併後はTUIのホテルとクルーズ船、及びTUIトラベルの流通機能をコア事業と定める一方、オンライン宿泊販売及び冒険やスポーツなどSIT分野をノンコア事業と位置付け、将来的な成長に向けて投資をおこなう。

 なお、2012年度の実績では、コア事業の収益はインバウンド事業を除いて134億2600万英ポンド(約2兆3174億円)、ノンコア事業はオンライン宿泊販売が20億7700万英ポンド(約3585億円)、SIT分野が14億3300万英ポンド(約2473億円)であった。合併は2015年3月頃までに完了する予定だ。