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国内旅行業況、2期連続悪化-7月以降は回復見込む

  • 2014年6月19日

 日本旅行業協会(JATA)が5月13日から5月28日にかけて実施した旅行市場動向調査によると、2014年4月から6月の国内旅行のDI値(※)は、1月から3月のプラス6から6ポイント減少し、プラスマイナス0となった。3月時の見通しでは1ポイント減のプラス5となる見込みだったが、JATAではゴールデンウィークの日並びの悪さやインバウンドの増加によるホテル価格の高騰などにより、旅行代金が上昇傾向にあることなどが関係したと見ている。

 業態別では、インハウスが6ポイント増でプラスマイナス0に。そのほかは総合旅行会社が38ポイント減、国内旅行ホールセラーが13ポイント減と大きく落ち込んだほか、リテーラー1は24ポイント減、リテーラー2は3ポイント減で、ともにマイナスに転じた。

 方面別では、東京(含横浜・浦安)は下落を続けたものの、プラス11で2桁のプラスを維持。北海道と東北は2桁増となった。京阪神は5期連続の改善で2011年以来のプラスに。山陰は遷宮効果が一巡して2期連続の減少となった。そのほか甲信越、北陸、近畿、奄美・沖縄は増加、関東、静岡(含伊豆)、愛知・岐阜・三重、山陽・四国、九州は減少した。

 団体旅行では、職場が2ポイント増で唯一の増加。招待・報奨と教育は7ポイント減、サークル・親睦は2ポイント減となった。個人観光旅行では、ファミリーが7ポイント減。OLとシニアは増減なしだった。

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※DI値は設問事項に対して「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4つを用意し、集まった回答を数値化するもので、設問事項に対する全体的なトレンドを量る指標となる。全ての回答が「良い」の場合はプラス100。JATA調査では、JATA会員会社の経営者などに対してインターネットでアンケートを実施し、業態、顧客層、方面別に業況判断をDI値を導出している。