JAL、羽田/ホーチミン、ロンドン就航へ-14年度計画、増便も
▽成田はニューヨークとモスクワ増便、運休・減便も
成田発着路線では、ニューヨーク線を週14便に増便。南米線への接続を改善するとともに、成田を際際ハブと位置づける戦略からも利便性を向上する。また、モスクワ線も週3便を週4便に増便する。
一方、ロンドン線は自社運航を取りやめ。ただし、BAとのコードシェアは継続する。また、シンガポール線とバンコク線は週14便を週7便に減便。また、パリ線は運航機材の変更と運航スケジュールの変更をおこなう。
▽プロダクト改善も継続-15年度以降は関空・中部路線拡充へ
2014年度の路線便数計画では、路線の新規就航・運休、増減便のほかにも、全社的なプロダクト改善を推進。新シートを搭載した「スカイスイート」機材を倍増し、特にエコノミークラスで足元のスペースを最大10センチメートル拡大した「スカイワイダー」の導入機材による運航便を増加。スカイワイダーの機材は現在10機体制だが、2014年7月上旬を目処に22機に増加する。
また、ボーイングB787型機の導入で、2014年度下期の早い段階で中長距離の東南アジア線とホノルル線は、全ビジネスクラスをフルフラットまたはシェルフラットの座席とする。
このほか、2016年度までの中期経営計画で中長距離の国際線、具体的には欧米線、東南アジア線への注力を掲げているが、2014年度は首都圏の発着枠拡大を受けた路線網の拡充を進める。2015年度以降は安定した需要が見込める関空や中部発着も充実する計画で、機材導入計画などを調整し、実施時期のさらなる前倒しも検討していくという。