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アミューズトラベル旅行業務取扱管理者に事情聴取-立入検査3回目

  • 2012年11月20日

 観光庁は11月19日、アミューズトラベルに3回目の立入検査を実施し、関係者に対する事情聴取をおこなった。今回は旅行業務取扱管理者に初めて事情聴取を実施。万里の長城で遭難事故が発生したツアーについて、企画や造成、旅程、安全管理などのプロセスをヒアリングした。また、アミューズトラベル側からはコースの選定など担当していた中国現地の旅行会社や添乗員などとのやり取りに関する書類の提出を受けた。

 観光庁観光産業課によると、事情聴取ではアミューズトラベル側から万里の長城ツアーで添乗員らに衛星電話を携帯させていなかったことなどが話された。事故が発生したツアーは山頂をめざす険しい登山ツアーではなく、危険度があまり高くないトレッキングであるとの認識で、会社として衛星電話の携帯を義務付けるケースではなかったという。

 なお、産業課によると、今回のツアーに関する旅行業法違反の有無などについては「まだ確認できる状況ではない」という。添乗員は中国におり直接の情報収集ができていないため、事故現場の詳細な対応までは現時点でヒアリングするのは難しい状況。提出書類も中国語のものもあるため、詳細な内容の確認を現在おこなっているところだ。今後はアミューズトラベルに対し、引き続き聴取の機会を設け、調査を進めていく方針だ。