成田、国際線で着陸料など値下げ、13年4月から
▽手荷物取扱施設使用料、座席数に合わせ料金区分を細分化
BHS使用料については、区分の見直しと単価の引下げを実施。夏目氏によると、LCCやフルサービスキャリアから、乗り入れ機材が多様化する中で実態にあった料金を設定して欲しいという要望があり、それに応えたもの。座席数に応じた区分の見直しでは、現行は101席以上は全て同額だが、これを101席から200席、201席から300席、301席以上の3区分に細分化。また、各区分の料金を最大で20%、平均で10.6%引き下げる。
例えば、2011年度運航実績ベースの平均値では、国際線旅客便101席以上で1機あたり約8万2100円だが、今回の値下げでは約7万3400円となる。また、B777-200型機では、第2ターミナルビル利用で座席数が245席の場合、現行の1機あたり8万5500円から8550円減の7万6950円となる。
このほか、夏目氏は2013年夏期スケジュールからのオープンスカイに伴い、航空会社に対するインセンティブ料金の設定を検討していると述べた。有力なものとして、新規就航や増便などで増えた着陸重量分に対して割引を実施する「着陸料増量割引制度」の実施を前向きに検討しているという。