海外旅行業況、連続5期上昇も韓国、中国は減少-3ヶ月後はマイナス6

  • 2012年9月12日

 顧客層別で見ると、現況はファミリー層が19ポイント増と2ケタ上昇。シニア層は1ポイント減少したが、唯一プラスを維持した。OLは2ポイント増、学生とインセンティブは1ポイント増で、前回大幅に伸びた商用・視察とオフシーズンのハネムーンは6ポイント減だった。3ヶ月後はハネムーンが4ポイント増、震災後取りやめていたインセンティブが再開する傾向が継続していることから2ポイント増となる見込みだ。

 なお、国内旅行は3ヶ月前よりも2ポイント減のマイナス4となり、当初予想のマイナス1を3ポイント下回った。九州豪雨の影響に加え、高速バス事故以来、バス需要の減少やバスの手配が厳しくなったことをマイナス要因にあげる旅行会社もあった。地方別では東北を中心に東日本が継続的に伸び続けており、東高西低の傾向が顕著に現れた。3ヶ月後は3ポイント減のマイナス7となる見通し。北海道や沖縄を除き、西日本を中心に総じて微増となる見込み。インセンティブをはじめとした団体旅行の伸びが期待されているという。

※DI値は設問事項に対し、「良い」、「普通」、「悪い」、「取り扱っていない」の4回答を用意、この回答からシェアを算出するもの。「全て良い」場合にはプラス100となる。JATA調査では、JATA会員会社の経営者などに対してインターネットでアンケートを実施し、業態、顧客層、方面別に業況判断をDI値を導出している。今回は設定数608社のうち、296社から回答があった。