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サイパンエアー、就航を無期限延期、機材調達できず

  • 2012年6月26日

 サイパンエアー(Q7)は6月26日、7月以降に計画していた日本/サイパン間のプログラムチャーターの就航を無期限延期すると発表した。機材を提供する予定だった米国アリゾナ州のチャーター専門航空会社「スウィフトエアー」が契約を履行せず、機材を確保できないためという。Q7では、スウィフトエアーに対して法的措置を講じるとしている。

 Q7によると、機材の調達が不可能と判明したのはごく最近。「就航に向けて、何ヶ月もの時間と何百万ドルもの資金を費やして準備を進めてきた」が、別の航空会社を探して契約し、政府認可と就航許可を得るには時間が足りないと判断したという。

 Q7日本支社長の佐藤有弘氏は本誌取材に応じ、対応状況について「昨日(6月25日)情報が入り、夜のうちに旅行会社にお伝えし始めた」と説明。現在は振り替えへの対応などについて本社に確認しているところ。航空券は発券していなかったため、リファンドなどの問題は発生しないという。

 Q7の計画では、7月1日に成田から、8月1日に関空からサイパンへのプログラムチャーターをデイリーで運航する予定だった。旅行会社各社がパッケージツアーを造成・販売していたが、夏のリゾート需要が好調であることから振り替えに苦慮している様子で、他方面を希望する旅行者もいるという。

 成田/サイパン線を運航するデルタ航空(DL)によると、「サイパンに限らず、リゾート路線は大変良い状況」で、7月14日からは週4便を増便する計画だが、現在のところ振り替えを受け入れられる余地は「時期によって限定的」。ただし、「サイパンは大切なデスティネーションであり、できる限り受け入れられるように相談している」ところだ。