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日旅、夏商品の予約好調−新型インフル影響も7月以降にシフトか

  • 2009年5月20日
 日本旅行は5月19日、東日本地区の提携販売店を対象としたサマー商品説明会を開催した。東日本海外旅行商品部によると、ベストツアーのサマー商品の予約が好調で、4月17日の販売開始から27日までで前年と比べ約2倍の予約状況だという。28日以降は新型インフルエンザなどの影響を受けてキャンセルが発生しているものの、東日本エリアではサマー商品のうちアジアが前年比52%増、ヨーロッパが11%増(5月9日時点)と推移している。また、販売に関しては当初の戦略通り、ファミリー向け商品「夏のふぁみバケ」や8月出発までの「アーリーサマー」、10月末まで設定した「夏のイチ押し」などのラインナップで需要の取り込みをはかる。

 東日本海外旅行商品部によると、ハワイやグアム、アジアなどで設定した夏のふぁみバケは、5月9日時点でハワイが86%増、ミクロネシアが74%増と好調だ。4月17日の販売開始以来シリーズ全体で既に2000名以上の予約が入っているという。幼児無料などの子供料金の割引施策に加えて新型インフルエンザの影響が比較的少ないと見られる地域であることなどが奏功したと分析、好調なファミリー層の取り込みをさらに強化する。また、現在発生している6月の予約キャンセルが7月以降の特に9月、10月にシフトしていることから10月末まで設定した夏のイチ押しで後倒しになる予約の取り込みをねらう。特に、ヨーロッパ方面はベストBUYヨーロッパに比べて旅行代金は値下げしながらも商品内容をアップグレードするなど工夫したほか、2008年に伸び悩んだ中国は価格面に加えてプランや食事を充実させた。

 東日本海外旅行商品部部長の塩田勝美氏は、「7月以降の受注は進んでいる」と話し、「売れる商品、エリア、客層を見極め、強弱をつけた販売を」と訴えた。また、2008年は受注のピーク期が5月中旬だったが、今年は6月中旬頃になると予測し今後の販売を強化することで需要を取り込めると強調した。


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※訂正案内(編集部 5月20日 10時05分)
訂正箇所:第1段落、第2段落
誤:東日本営業本部
 ↓
正:東日本海外旅行商品部