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国のブランド力、1位は伊、2位豪、3位米、日本は項目別でビジネスが8位

  • 2005年11月15日
 フーチャーブランド社、および広告・広報活動などを手掛けるウェーバー・シャンドウィック社はこのほど、国をブランドとして位置付けた調査を実施した。これによると、上位10ヶ国は順位別にイタリア、オーストラリア、米国、フランス、モルディブ、ギリシャ、フィジー、タイ、エジプト、バハマとなった。これはアート・カルチャー、ビーチ、ビジネス、コンベンション、家族、歴史、改善度、ナイトライフ、アウトドア、成長性の10項目で各国を評価した総合評価。調査は世界各国の21歳から55歳の消費者、および旅行業界、政府系機関などを対象に実施し、ロンドンのWTM2005で発表されるもの。

 国別のブランド順位以外に、世界各国の旅行者がデスティネーションの選択で48%がインターネットを利用しているほか、20%が友人・知人などによるコミュニケーション、10%がパッケージツアー、9%が旅行会社という傾向となった。また、今後のデスティネーションの選択でキーワードとなるものは「現実逃避(escapism)」、「発見(discovery)」、「親しみやすさ(affinity)」、「よろこび(delight)」。旅行の傾向としては、人々が知識や新たな体験を求めた旅行に出ているほか、世代を超えた家族旅行、セグメントの細分化が進んでいるという。日本ではシニア層が旅行において、見聞を広めるという行動や三世代旅行の増加などが顕著な例となるだろう。

 また、新たな顧客層として1979年から1994年生まれの「ジェネレーションY」が自分自身、あるいは家族と共に新たな旅行先を探す傾向にあり、自分達の家族の起源を捜し求めるような旅は新たな体験を求めることから減少傾向にある。

 なお、このブランド評価で日本は上位10位にランクインしたのはコンベンション(7位)、ビジネス(8位)の2部門。その他、アート・カルチャー、家族、歴史で10位から15位内に入っている。

▽フーチャーブランド社(英語)
http://www.futurebrand.com