豪州、不確実性の中でも日本市場は「活動継続こそ勝ち筋」、新路線やセルフドライブへの意欲も(前編)
ポール・サマーズ氏(日本・韓国局長、画像中央)
坂本サム氏(セールス&マーケティング・マネジャー-アジア&教育、画像右)
小林芳美氏(日本・韓国担当マネージャー)
クイーンズランド州
ケアンズは、ヴァージン・オーストラリア(VA)の羽田線撤退により、2025年暦年で日本人訪問者数が17%減。ただし直行便座席数25%減のなかでは善戦とも考えられ、特に「ホリデー」需要は14%減に留まり滞在日数は5.1日から7.9日へと増加した。
また、法人旅行は5%増、学生旅行も18%増、旅行会社からの送客も増加。旅行会社経由の団体獲得に数年間注力したことが走行したとの分析だ。また、約10年に渡って訴えてきた「1年通して夏」「1番近いオーストラリア」「時差1時間」の「3つの1」が業界内に浸透してきているほか、FAMツアーの来訪時に勉強会と懇親会を開催したりLINEグループを作ったりするといった地道な活動も実を結んできている。
なお、日本人訪問者数は昨年7月から2月までの期間で3%減となり、残り4か月間で合計9万人以上への積み上げをめざす。
一方、ゴールドコーストは若年層のビーチ離れ傾向が見られるなかウェルネスやライフスタイルもアピール。ビーチの魅力は活かしつつ世界自然遺産の森や充実しているショッピング、カフェ文化、温浴施設なども新たに冊子を作るなどして取り上げていく。特に、路面電車「Gリンク」のバーレイヘッズまでの延伸工事が8月に完了することから、マイアミやバーレイヘッズを紹介したい考え。Gリンクは19駅が27駅に増え、全区間50セントで利用可能だ。
このほかインセンティブツアー向けの誘致施策では、グループサイズを250名以上から70名以上に引き下げたところ決定したもののみでも3、4件あったといい、今後も継続していく方針。新プロダクトでは、オーストラリア初のアンダーズも年末にかけて開業予定だ。
TEQとしては、FAMや店舗でのプロモーションなど業界向けを中心に活動予定。また航空路線では可能性の高い新路線は当面ないものの、小型機ながら航続距離が長いA321XLR型機による新しい可能性に期待。具体的には中・大型機では難しい中部や福岡への路線に可能性を見出しており、TTNQでは来日ミッションでの福岡訪問を検討している。
このほか今年のツーリズムEXPOジャパンでは、オーストラリアブース内でセルフドライブのプロモーションを発表する予定という。
