LINEヤフー、AI新ブランド「Agent i」 旅行提案から実行までの構想示す

  • 2026年4月20日

 LINEヤフーは4月20日、AIエージェントの新ブランド「Agent i」に関する発表会を開催した。LINEとYahoo! JAPANからワンタップで利用でき、ユーザーの意思決定からタスク実行までを一貫して支援する“実行型AI”として展開する。

 会見でCPOの慎ジュンホ氏は、AIの進化について「対話から伴走、そして実行へと進化している」と述べた上で、「毎日のそばに、誰でも使えるAIを。」とコンセプトを説明した。また、生成AIの利用が日常では限定的である現状に触れ、「1億人のユーザー全員が使いこなせる世界を目指す」と強調した。

 発表では、ユーザーが複数のタスクを同時に依頼すると、AIが継続的に情報収集・分析を行い、適切なタイミングで提案や通知を行うデモが披露された。旅行関連の例としては、沖縄旅行の想定で、条件に合うホテルの提案や航空券価格の変動監視、最安値タイミングでの通知などが示され、将来的には予約まで含めて一連の行動を代行する構想が提示された。

 サービスの特徴について、AI Agent統括SBUリードの葭沢光伸氏は「圧倒的な使いやすさ、最適な提案、そして実行力」が柱であると説明し、「複雑なタスクもエージェントが管理し、ユーザーの代わりに進める」と述べた。同社の100以上のサービスおよび100万以上の企業・店舗との連携により、情報提供にとどまらず、実行までを一体化する点を強みとする。

 具体機能としては、金融情報の分析やレシピ提案、画像認識を活用した検索、LINE上での日程調整などを紹介した。日程調整では候補提示から参加者への打診、リマインド、確定までを自動化し、日常の調整業務を効率化する。

 企業向けには、LINE公式アカウント上でAIが接客や予約対応を担う「LINE OA AIモード」と、マーケティングや運用業務を支援する「Agent i Biz」を展開する。コーポレートビジネスドメインCPOの二木祥平氏は「すべてのビジネスの現場に最高のAIプロフェッショナルを届ける」と述べ、顧客対応から販促までをAIが担う世界観を示した。

 今後は2026年上期中に20領域以上へ拡大し、タスク実行機能も段階的に強化する方針だ。慎氏は「誰もがエージェントを使いこなし、さらには自ら作れる世界」を見据え、AIの社会実装を加速させる考えを示した。