HIS澤田社長、AIは「事業の土台」 海外旅行No.1と次の成長戦略を語る
エイチ・アイ・エス(HIS)は、新たな経営体制のもと成長フェーズへの転換を図る。澤田秀太社長は、コロナ禍で進めた収益基盤の立て直しを踏まえ「守りから攻めへ」の経営へ舵を切る考えを示した。日本発海外旅行でのダントツNo.1を目指すとともに、AI・DXを軸とした収益構造改革を推進する。旅行需要の回復が続く中で、コンテンツ起点の需要創出やグローバル展開、非旅行領域への投資も進め、次の成長ステージへの移行を目指す戦略について話を聞いた。
澤田秀太氏(以下敬称略) コロナ収束後、約3年が経過し、収益基盤の立て直しが進みました。全事業で一定の利益が出せる体制が整い、営業利益も100億円以上を出せる状況まで回復しており、守りはある程度固められたと考えています。一方で、旅行需要は回復してきているものの、さらなる成長に向けては変革が必要な局面にあると考えています。これまで守りを固めてきた中で、これからは攻めのフェーズに入っていく必要があります。新しい経営体制で、スピード感を持って変革を進めていきたいと考えています。
澤田 最も重要なのはAIやDXなどテクノロジーの活用です。新しい技術を導入し、顧客体験価値の向上や売上・収益の拡大につなげていきたいと考えています。また、データの活用を進めることで、よりお客様一人ひとりに最適な提案ができるようにしていきます。
同時に、当社の原点である海外旅行の魅力を改めて発信し、市場そのものを広げていくことも重要だと考えています。日本発の海外旅行においては、取扱高・売上とシェアともにダントツのNo.1を目指し、継続的に成長を加速させていきたいと考えています。
澤田 旅行は平和産業ですので、戦争や国際情勢といった外部環境の影響は大きいと認識しています。ただ、こうした環境変化はある程度想定の範囲内でもあり、早期の安定を期待しています。特定地域が難しい場合でも他地域への提案などで対応しながら、需要を取り込んでいきます。こうした局面はピンチであると同時にチャンスでもあり、シェア拡大につなげていきたいと考えています。
