HIS澤田社長、AIは「事業の土台」 海外旅行No.1と次の成長戦略を語る
-グローバル戦略の位置づけはいかがでしょうか。
澤田 日本人の海外旅行に加えて、外国人旅行市場の取り込みは大きな成長機会です。訪日だけでなく、第三国間の旅行や現地オペレーションなど、グローバルでの事業展開を強化していきます。当社のネットワークを活用することで、他社にはできないサービス提供が可能になると考えています。グローバルでのコンテンツ供給や流通の強化も重要なテーマです。
-今後の投資やM&Aの考え方はどうなりますか。
澤田 今後は収益性の高い事業への投資を重視します。単なる取扱量の拡大ではなく、利益率の高いビジネスモデルへの転換が必要です。そのうえで、既存の旅行事業をコア領域としながら、次の柱となるネクストコア領域や、旅行にとらわれないグロース領域への投資を強化していきます。
新規事業については、自社での立ち上げ、外部との連携、M&Aの三つを組み合わせて推進していきます。それぞれを短期・中期・長期の時間軸で使い分けながら展開していく考えです。特に旅行以外の新たな領域については、積極的に取り組んでいきたいと考えています。
-新規事業の方向性について、もう少しお伺いさせてください。
澤田 旅行に隣接する領域だけでなく、より広い分野への展開を検討しています。法人事業や地方創生、金融、さらには宇宙領域なども視野に入れています。
加えて、衣食住といった生活に密接に関わる領域、教育・人材といった分野についても、HISブランドとの親和性を踏まえながら枠にとらわれず展開の可能性を探っています。
-最後に、次期中期経営計画のポイントについてお伺いさせてください。
澤田 AIを軸とした経営変革、グローバル市場の拡大、投資と連携の強化、人材活躍の推進が柱になります。2030年は重要な節目ではありますが、あくまで通過点です。その先を見据えた持続的な成長基盤を構築することが今回の中期計画の本質だと考えています。
-ありがとうございました。
