催行保証が生んだ信頼――“絶対にキャンセルしない”経営が築いたEdison Travelの成長軌跡 - Peter KUO氏
-国境再開後、インバウンド市場はどう変化しましたか?
Peter パンデミックの3年間はビジネスがゼロになり、約200万ドルの損失を出しました。しかし「スタッフは家族である」という信念のもと、誰一人解雇せず給与を払い続けました。国境再開後、競合他社が人手不足で手配に苦労する中、私たちは即座にフル稼働できました。その結果、損失は1年で回復しました。
市場の変化としては、団体旅行が減り、少人数グループやテーラーメイドの個人旅行(FIT)が増えています。また、地政学的な話題や半導体産業(TSMC)への関心から、欧米の教育旅行や視察旅行も増加しています。台湾の成長や中国との違いを学びたいというニーズが高まっています。
-今後の展望について教えてください。
Peter まずはオフィスの移転です。現在のオフィスは35年使用しており手狭になっています。従業員も当初の6名から40名まで増えましたので、より広く、スタッフが働きやすい環境を整えたいと考えています。
また、AIなどのテクノロジー導入による業務効率化も課題です。台湾では人手不足が深刻で、フィリピンやベトナム、ヨーロッパなどから外国人スタッフの採用も進めており、現在では外国人スタッフが14名いますが、まだまだ増やしたいですね。
事業承継については、エンジニア経験のある息子が10年以上前に入社し、現在は海外のトラベルマートにも参加するなど、徐々に引き継ぎを進めています。
-最後に、日本の旅行業界へメッセージをお願いします。
Peter 台湾から日本へは年間600万人以上が訪れていますが、日本から台湾への旅行者はその半分以下です。もっと多くの日本の方に台湾へ来てほしいですね。台北だけでなく、新幹線を利用すればすぐに行ける台南や高雄などの地方都市にも足を延ばし、より長く滞在して台湾の魅力を深く知っていただきたいと思います。