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Peachを仕入れるなら"頼れる"この会社!新日本旅行・安田由紀代表が実践する、アナログ対応の強み

 大阪・岸和田市に本社を構える新日本旅行は、1970年創業の老舗旅行会社だ。団体旅行やカウンター業務で実績を積み重ねる一方、LCCのPeach Aviationと強固な関係を築き、正規代理店として全国の旅行会社から信頼を集めている。その中心に立つのが、代表取締役・安田由紀氏。個人手配から団体、ふるさと納税関連の旅行商品まで、自社の強みを見極めた柔軟な戦略と丁寧な対応で、着実に顧客の信頼を築いてきた。安田氏に、新日本旅行の歩みとPeach事業の強み、そして今後の展望を聞いた。

shinnihonryoko
-まずご自身のご紹介をお願いいたします。

安田 由紀 氏(以下敬称略) 新日本旅行の創業者が父です。私自身は、短大卒業後は家業には入らず、接客業に就きたいという思いから宝石店に就職しました。その会社はバブルの余韻もあり社員教育が充実していて、接客の基礎を徹底的に叩き込んでもらいました。地元ということもあってお客様にも恵まれ、成績も良好。その中でお得意様の不動産会社からヘッドハンティングされて転職しましたが、バブル崩壊とともに倒産。それを知った父が「帰ってこい」と声をかけてくれて、旅行業界に入りました。

 旅行業の知識はゼロ。宝石は“モノを売る”仕事ですが、旅行は“知識を売る”仕事。まったく別物でした。時刻表を読み込むところから始め、学べば学ぶほど奥が深く、やりがいがありました。お客様の家族構成や趣味嗜好に合わせた提案ができる分、宝石よりも深く人と関われる。そこに魅力を感じるようになりました。

 結婚後は一度家庭に入りましたが、繁忙期にスタッフが倒れたのをきっかけに戻り、仕事の楽しさを再確認。家族の協力を得ながら、旅行業務取扱管理者の資格を取得し、添乗にも行くようになりました。お客様と一緒に行きたい場所、泊まりたい宿、食べたいものを選びながら旅をつくる──そんな“便乗員”のようなスタイルで(笑)、仕事と育児を両立してきました。現在は代表を務めていますが、経理畑の兄がバックを、自分がフロントを担う形で家族経営を続けています。

-御社の概要、事業内容に関してお聞かせください。

安田 新日本旅行は1970年に創業しました。父は元々日本旅行の営業マンで、独立して立ち上げたのがこの会社です。わたしが入社した頃には80名の社員がいて、その一部の方々が独立してこの地域で旅行会社を経営しています。皆さん人柄が良く今でも交流があります。

 事業の柱は団体旅行です。以前はカウンター売上のほうが大きかったですが、コロナ禍で店舗を2つ閉めたこともあり、今は団体とカウンターが半々ほど。団体のお客様は企業、医師会、町内会、ロータリークラブなど多岐にわたり、各営業スタッフが得意分野を持っています。国内比率が高めで、個人旅行もオーダーメイドで対応しています。ネットで航空券を買えない層のニーズに応える、ベテランスタッフ中心の体制です。

-PeachAviation正規代理店としての実績と展開についてお聞かせください。

安田 Peachとの取引を始めたのは、旅行需要が落ち込んでいた時期でした。LCCの取扱いには賛否がありましたが、「何かしなければ」という思いで踏み出しました。当初は販売ルールの厳しさやサービス面の懸念も多く、他社も手を出しづらい状況でした。

 しかし、当社は“人力”で勝負しました。他にもPeachを取り扱っておられる会社さんもいらっしゃいますが、当社は電話・メール中心のアナログな対応を徹底し、旅行会社からの問い合わせにも手取り足取り対応。結果として取扱いは初年度から13倍に伸び、安定しています。とくにキャンセル時の対応を丁寧に行うことで信頼を積み重ね、リピーターも増えました。ANTAネットを活用した結果、現在は全国の旅行会社さんからオーダーをいただけるようになりました。

 団体運賃(10名以上)を中心に販売しておりますが、FIT運賃(9名まで)も人気です。宿泊とセットにして21日前までキャンセル無料、座席指定や手荷物込みの料金設定など、旅行会社さんにとって売りやすい内容になっています。FITも団体もダイナミック運賃なので、時期によってはかなり安くなります。

 FIT運賃の魅力をどのように旅行会社の皆様に知っていただこうかと考えて始めたのが当社主催の「Peach杯ゴルフコンペ」です。Peachを活用して片道6000円くらいで地方に飛び、宿泊付ゴルフ旅行の視察ツアーとして、関西のゴルフ好きな旅行会社の経営者の方々を集め開催しています。6回目になる今年は北海道で開催予定です。参加条件は、旅行業を営んでおり、旅行の話ができる方、情報交換のできる方です。大阪、京都、兵庫、奈良などから関西の名だたる旅行業の方々が集まってくれて、良い交流の機会になっています。