「大分発、着実な挑戦」ハートトラベル前田信治氏が描く、変化を楽しむ成長のカタチ
「旅がスキ」── その想いを仕事に変え、旅行業界でのキャリアを築いてきたのが、前田信治氏だ。添乗員として全国を巡る経験を経て、営業職、そして独立へ。現在は、旅行業のみならず、不動産やコインランドリー、人材派遣といった事業にも展開しながら、大分の観光業の発展に尽力している。本記事では、前田氏のキャリアの歩み、事業の広がり、そして大分発の観光ビジネスへの思いを伺った。

前田 信治氏(以下敬称略) 「旅がスキ」で、その情熱を仕事にしたいと考え、旅行会社の添乗員募集の求人情報をきっかけにこの業界に飛び込みました。最初の約4年間、日本全国を回りながらさまざまな方と出会い、多くの経験を積みました。
添乗業務を続けるうちに、「自ら企画し、お客様をお連れする仕事がしたい」という思いが強くなりました。そこで、地元・大分の旅行会社に営業として入社。約10年間営業活動に取り組み、実績を積み上げました。
両親が自営業を営んでいたこともあり、いずれは自分も独立したいという思いがありました。そして、36歳のときに独立を決意し、現在に至ります。今年で52歳、会社は16期目を迎えました。添乗員をしていた頃の仲間とは今でも付き合いがあり、情報交換などをしています。
前田 当社は社員4名、パート4名の計8名で運営しています。主な取り扱い分野としては、国内グループ旅行が40%、国内個人オーダーメイド旅行35%、海外旅行25%という割合ですが、今後海外旅行は30%まで拡大をしていきたいと考えています。
特にインターネットでの予約が不安な方や、対面で相談しながら旅行を計画したい方をターゲットとし、大分県内のオーナー社長の個人旅行や会社の懇親旅行の手配を強みとしています。その他クライアントには病院など医療系の企業やスポーツ団体も多いです。また、古物商の許可を取得し、株主優待券を買い取り、航空券の販売に活用。これにより、お客様にリーズナブルな価格で旅行を提供できる仕組みを整えています。
現在は、旅行業の第一種取得のための申請を準備中です。第一種を取得の上、今後 自治体のお仕事なども受注していければと考えています。また、現在は旅行業だけでなく、不動産、コインランドリー、人材派遣事業にも取り組んでいます。