JTB、次世代教育プラットフォーム構築 ICT活用で教育格差解消へ
JTBは、企業の事業活動を仮想空間で学べる社会体験学習プラットフォーム「Potential Meets You Academy」(PMY Academy)をメタバースプラットフォーム「XANA」上に構築し、2024年12月より全国の中学校・高校で試験導入を開始する。この取り組みは、生徒たちが自らの未来を切り拓く力を養うことを目的とし、2028年までに全国1000校、45万人の生徒への導入を目指している。
急速に変化する社会では、ICTを活用した探究学習が教育現場で求められており、学校と社会をつなぐプラットフォームの重要性が増している。PMY Academyは、メタバース空間を利用して場所や時間の制約を超えた学びを提供することで、教育格差の解消を目指す。また、生徒一人ひとりの興味や関心に応じたプログラムを提供することで、自主性や課題解決能力を育む仕組みを整えた。
PMY Academyは、企業からの協賛を受けた学習素材を基に運営され、学校側には費用負担が発生しない。生徒たちはアバターを用いて仮想空間を巡り、企業が提供する実社会の情報を基に探究学習を進める。このプラットフォームは、総合的な探究の時間や進路指導、登校が難しい生徒の学習支援など、多様な場面で活用が可能。現時点で、三菱UFJアセットマネジメントや第一三共ヘルスケアなどがプログラムを提供する教室が公開される予定だ。
また、導入にあたっては各学校のICT環境に合わせたカスタマイズが可能で、通信回線や機器などの状況を事前に確認して適切な導入支援を行うという。