バルト海の真珠・グダンスク(ポーランド)-中世ハンザ同盟の栄華が今も残る歴史の街を歩く旅[PR]
グダンスクの「琥珀」に酔いしれる
グダンスクは「バルト海の黄金」こと琥珀の名産地として名高く、中世から琥珀貿易が盛んにおこなわれていた。現在も琥珀産業が盛んで、琥珀にまつわるさまざまなスポットがある。
町の中心部には2021年7月にショッピングモールだった「大製粉所跡」をリニューアルして開業した「琥珀博物館」がある。ここではトカゲが入った琥珀や琥珀でできたチェスセットなどが明るい雰囲気の中で見学できる。
新館から少し北西に歩くと見えてくるのが「聖ブリギダ教会。14世紀末から15世紀初頭に建てられた教会で、21世紀に入って作られた黄金色に輝く琥珀でできた祭壇がある。ポーランド民主化運動ゆかりの教会としても有名だ。
マリアツカ通りでお気に入りの琥珀を見つけよう
ポーランドの土産としても欠かせない琥珀。目で見て楽しんだ後は、聖マリア教会から続くマリアツカ通りでショッピングを楽しもう。琥珀のアクセサリーを販売する店が軒を連ねており、飴色からクリーム色、茶色に緑までさまざまな色の琥珀が販売されている。
円安の現在でも1万円以内でかなり良い品が買えるので、ぜひ気に入ったものを選びたい。また、加工前の石も販売されているので、虫入りの石などをお守り代わりに購入するのもおすすめ。購入の際はほとんどのお店が純琥珀の保証書を出してくれる。
琥珀以外に注目したいグダンスク土産が、グダンスク近郊のカシューブ地方で作られる伝統的な刺繍だ。チューリップやバラ、クローバーやマーガレットなどの花や草を7色の糸で表現するもので、青色は空、水色は湖、といったように意味があるのだとか。聖マリア教会の近くに専門ショップがあり、リネン類を中心とした製品が購入できるので、ぜひ日本に持って帰りたい。
第二次世界大戦開戦の地・グダンスク
グダンスクは第二次世界大戦の開戦の地としても知られており、戦争にまつわる史跡が点在している。グダンスク駅前からバスで約20分、北東にある岬・ヴェステルプラッテは、第二次世界大戦が勃発した場所だ。1939年9月1日、ドイツの戦艦シュレスヴィヒ・ホルシュタインが宣戦布告なく突然砲撃をしかけたのが戦争の始まりであり、約4000名のドイツ軍に対し、ポーランド軍は200余名で1週間持ちこたえた。岬には勇敢な将兵たちをたたえた記念碑が残されている。
なお、同日にはグダンスク市内のポーランド郵便局をドイツ軍が攻撃しており、こちらは「ポーランド郵便局博物館」となっており内部が見学できる。
第二次世界大戦について詳しく学べるのが旧市街から徒歩約10分の距離にある、2017年にオープンした「第二次世界大戦博物館」だ。第二次世界大戦を網羅した展示が特徴で、太平洋戦争についても触れられている。広々とした大きな博物館は普通に回っても2時間半はかかるので、時間をとってじっくり見学したい。