髙橋会長、ラーケーション「業界として全面的に賛同、連携を」JATA経営フォーラム
27日公開開始された第32回JATA経営フォーラム。『旅行業の「高付加価値化」への挑戦』とのテーマで実施された当フォーラムでは、愛知県大村秀章知事らによる特別講演や、海外旅行に関するパネルディスカッションなど、計11のプログラムを実施。
同日に実施された公開収録にて、冒頭に登壇したJATA会長の髙橋広行氏は、旅行業界の今年の課題について「海外旅行の復活に尽きる」と改めて強調。JATA会員からは、今年上半期の法人を中心とした海外団体旅行の受注がコロナ前を超えたという情報が複数寄せられるなど、「復活に繋がる“追い風”が増えている」と語った。
業界では、仕入れ条件の厳格化などビジネス環境が大きく変化するなかで、「業界を発展成長させるためには、ビジネスモデルの変革が必要」で、旅行会社のプレゼンス向上や収益確保のためにも、新たな体験やストーリー性のある旅行など「高付加価値化が求められる」と、フォーラムのテーマとなる“高付加価値化”の重要性を説いた。
また、髙橋会長は観光業界全体で取り組むべきテーマとして、「SDGs」「DX」「休み方改革」の3点を挙げた。フォーラムでは、3点それぞれをテーマとしたプログラムも実施されており、「休み方改革」に関しては、愛知県が推進するラーケーションなどの取り組みについて大村愛知県知事らが講演を行っている。
ラーケーションの取り組みについて、髙橋会長は「平日への旅行平準化、旅行総需要の拡大が大いに期待できる。業界として全面的に賛同して連携していきたい」と述べた。当フォーラムは、JATA正会員、協力会員、賛助会員及び観光関係団体所属の職員を対象に、4月5日まで限定公開を行っている。