ハワイレポート前編【活気に包まれたワイキキ】いま訪れている日本人は?

  • 2024年1月17日

 ハレクラニと向かい合って立ち、コロナ禍の少し前、2019年10月25日にグランドオープンしたのが姉妹ホテルの「ハレプナワイキキ バイ ハレクラニ」。こちらは約1年の大規模改修工事で、ほぼ中は全面的に変わっている。広々したロビー、海を望むインフィニティプール、客室はシンプルモダンながら白、ベージュ、グレー、ブルーなどハレクラニを思わせる上品なカラー。こちらもウォシュレットが備わり、バスアメニティはスパハレクラニのものが置かれている。宿泊料金は$430.00~(税抜き)で、2023年は常に高稼働で日本人比率も半分弱まで回復しているという。(客室料金は11月時点のもの)

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ハレプナワイキキ バイ ハレクラニはファサードも改修後は印象が変わり、広いロビーへと繋がる。
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シンプルモダンなインテリアの客室。ローカルアーティストの写真が飾られている。
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遠くにカヴェヘヴェヘの澄んだ色合いの海も眺められるインフィニティプール。ジャグジーも併設。

 両ホテルとも従来から日本人に知られたホテルで、リピーターも多い。ハレクラニは、2009年から帝国ホテルと業務提携を結んでおり、帝国ホテル東京ではHPからの予約や毎年開催される「ハワイ ハレクラニ フェア」のイベントが人気だ。再開の折も、いち早く「ハワイ ハレクラニフェア2021」を帝国ホテル東京・大阪で開催し、衆目を集めていた。こうしたファンを繋いでおける機会が続いていたことは、復調に関しても寄与していると思われる。

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帝国ホテル東京でのハワイ ハレクラニ フェア発表会(2023年)。現地からシェフも来日。毎年、特別メニューなどが人気。

 両方ホテルの稼働状況からも、余裕のある層のハワイリピーターの日本人はかなり戻ってきているように思えた。それでは、よくマスコミを賑わす”滞在してみたら高すぎてびっくり”のハワイにはどう臨むか。次回ではただただ節約ではない、バリューのあるワイキキの旅を探ってみたい。

取材・文 小野アムスデン道子