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ハワイレポート前編【活気に包まれたワイキキ】いま訪れている日本人は?

  • 2024年1月17日

 円安に、不安定な中東情勢、燃油サーチャージの高騰などで、インバウンドに比してアウトバウンドの戻りはまだ本格的ではないと言われる。そんな2023年12月頭、日本人に最も人気の海外デスティネーションの一つであるハワイの現状を知りたく、ワイキキを訪れた。コロナ禍に改装オープンしたラグジュアリー層向けホテルの視察や高いと言われるハワイでのバリュートラベルの実感値など2回に分けて、ハワイレポートをお届けする。

 12月の風物詩「ホノルルマラソン2023」は、2023年は12月10日に開催され、公式HPによるとフルマラソン、10Kラン&ウォーク合わせて、29,836人(内日本人9,545人)がエントリー。トータルのエントリー数は昨年から微増というものの、日本人ランナーは昨年の2倍に迫る人数になったという。コロナ禍に2年間の休止期間があったものの、2021年にいち早く復活したが、その時のエントリー数は2814人だったことを考えると、実に10倍の伸びだ。ちなみにコロナ禍前の2019年は30,589人(うち日本人14,891人)。

hawaii report
9月14日に3年以上ぶりグランドオープンのDFSワイキキ。ブランドだけでなくローカルのものもあって賑っていた。

 また、ハワイ州観光局が12月4日(以下日付は記載ない場合2023年)に発表した10月のハワイ観光統計によると、ハワイへの全渡航者数:734,582人(2019年対比7.7%減)に対し、日本渡航者数:60,044人(2019年対比55.4%減)とまだまだ最盛期の2019年には及んでいないが、9月51,350人(2019年対比64.3%減)から対前年比は大幅に改善してきている。この10月の数字でもう一つ、重要な指標とも言える1人1日当たり消費額は、1人1日当たり242.3ドル(2019年対比3.0%減)。これは、362,258人がやってくるアメリカ西部渡航者の225.4ドルを超える。アメリカ東部渡航者は164,992人 で、273.8ドル。

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ハレクラニのロビーの華やかな装花は、このホテルアイコンの一つ。草月流の生け花である。

 さて、今回、訪れたのはハワイ語で「天国にふさわしい館」というワイキキの名門ホテル「ハレクラニ」。オーナーは、三井不動産グループのハレクラニコーポレーションであり、ワイキキを代表するラグジュアリーホテルとして日本人の人気も高い。ハレクラニは、コロナ禍の2020年7月から改修工事のため、1984年のホテ繋ぐル開業以来初となる全館休業の後、2021年10月1日にリニューアルオープンしている。

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オーシャンフロントの客室。白い室内で鎧戸を開けると、外の青空と海が絵のように美しい。
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ハレクラニのアイコンでもあるオーキッドプール。前のビーチはカヴェヘヴェヘと言われる淡水が湧き出す古代からの癒しの海。

 ハレクラニは「後世に繋ぐ」がコンセプト。たとえば、室内などSeven Shades of White(七彩の白)と称される”白”のイメージはそのままに、ロビーといい、中庭を囲む廊下や柱といい、さらに輝きを増した感じだ。華やかな草月流の装花が有名なロビーの大理石や貴重なコアウッドが使われたフロントデスクなどは、従来のものを磨き上げたのだという。全453室の客室は、全室をリノベーション。白さとハレクラニブルーという淡いブルーとで、品の良さとモダンな居心地のよさが増したように思えた。設備としてはウォシュレット、ホテルサービスなどの情報を見れるベッドサイドのタブレット、ラック型のミニバーなどが加わった。宿泊料金は$670.00~(税抜き)。

 ハレクラニの現地担当者によると、コロナ前と比較するとまだ完全には戻っていないものの、富裕層やロマンスマーケット(ウェディング・ハネムーナー)を中心に日本人ゲストが順調の戻ってきている手ごたえを感じるという。