ポーランドの古都・クラクフで歴史を感じる滞在を[PR]

  • 2023年11月27日

クラクフからのエクスカーションを楽しむ

ポーランドを支えた「塩の地底宮殿」、ヴィエリチカ岩塩坑

 クラクフからのエクスカーションとしておすすめなのが2つの世界遺産だ。1978年に「世界遺産第一号」として登録されたヴィエリチカ岩塩坑のあるヴィエリチカへはクラクフから南東に約15km・車で約20分。18世紀ころから観光ルートが公開されており、コペルニクスやショパンも訪れたという。アクセスのしやすさもあり、コロナ前は年間100万人が訪問している。


塩でできた「最後の晩餐」

 岩塩坑では13世紀から1996年まで岩塩が採掘されており、中世ポーランドの一大財源となっていた。坑道は総延長300km、深さ327mで、現在は地下64mから135mまで見学できる。古い採掘道具や塩でできた像を見ながら進むとたどり着くのが一番の見どころ「聖キンガ礼拝堂」。シャンデリアや絵画を含むすべてが塩でできた礼拝堂は神秘的な雰囲気が漂う。最深部の塩湖も見どころの一つだ。さらに岩塩坑のなかにはレストランも。各種ホールは会議やディナー等でも利用でき、MICEのユニークベニューとしても活用できる。


広々とした聖キンガ大聖堂

「小さなポーランド」マウォポルスカの木造教会群

 2003年に世界遺産登録された「南部マウォポルスカの木造教会群」は、ポーランド南東部一体のなだらかな山並みからなる自然豊かな景観に溶け込むようにしてあるゴシック様式の木造教会群だ。ポーランド南部には6つの木造り街道があり、250以上の木造建築が残されているが、このうちリプニツァ・ムロヴァナ、ビナロヴァ、センコヴァ、ブリズネ、ハチュフ、デンブノの6つの木造教会が世界遺産に登録されている。


リプニツァ・ムロヴァナの聖レオナルド教会。建物全体がこけら板に覆われている

 教会はすべて別の村にあるため個人では訪れにくく、ツアーならではの目玉になりうるコンテンツだ。ツアーに組み込む際はそれぞれへの移動時間も考慮しておこう。

 6つの教会はそれぞれ特徴があるが、こけら葺きの外観とカラフルで美しい室内装飾が共通点。アクセスしやすいのはクラコフから約53㎞のリプニツァ・ムロヴァナにある聖レオナルド教会で、天井や壁がカラフルな装飾で覆われている。そこからビナロヴァとセンコヴァを訪問し、さらに時間があればブリズネとハチュフまで南東に進むのがおすすめ。デンブノは室内装飾の美しさで知られるが、南にあるのでツアーに組み込む際は注意が必要だ。


デンブノの大天使ミカエル教会。天井までびっしりと続く装飾は見事の一言

 6つの教会のうち最古の歴史を誇るのが14世紀後半に建てられたハチュフの聖母被昇天教会。世界で一番大きな木組みの教会で、建物全体がこけら板で覆われている。ビナロヴァの大天使ミカエル教会は新約聖書の場面の連作や植物の装飾が板にびっしりと描かれているのが見どころ。センコヴァの聖フィリップ・聖ヤコブ教会は尖り屋根のシルエットがかわいらしく、美しい木組みが特徴だ。


ビナロヴァの大天使ミカエル教会。板に描かれた多彩装飾が素晴らしい

「ヨーロッパの美しい村30選」のザリピエや、コニャクフ村のレースも

 世界遺産以外のエクスカーション先としておすすめなのが、ポーランド各地に点在する村々だ。日本旅行業協会(JATA)の「ヨーロッパの美しい村30選」に選ばれたザリピエはクラクフから約107㎞、ヴィエリチカから車で1時間強。人口約750名の小さな村は、壁に花の絵が描かれた家が特徴。教会や消防署、ポストに至るまで花柄模様が描かれており、まるで絵本の世界に迷い込んだかのよう。フォトスポットに事欠かない。


花のペイントがかわいらしい家が並ぶ

 ポーランドの伝統工芸品に触れるのであれば、コニャクフレースで有名なコニャクフ村へ。クラクフから約123㎞、車で2時間程度にあるチェコに近い小さな村はレース編みで有名だ。母から娘へ伝えていく手編みレースは図案もデータもなく、完全なる「手仕事」。2018年に開業したコニャクフレースセンターではレース編みのワークショップも開催されている。併設されたショップにはテーブルクロスやストール、襟に服、オーナメントとさまざまな商品が販売されており、じっくり時間をとって選びたい。


手編みされた繊細な作品の数々に、どれを手に取るか迷ってしまう
ポーランド政府観光局

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