ポーランドの古都・クラクフで歴史を感じる滞在を[PR]

  • 2023年11月27日

クラクフ歴史地区の中央広場。左が聖マリア教会、右が織物会館

 ポーランドといえば首都・ワルシャワやショパンのイメージが強いが、忘れてならないのがポーランド一の観光都市・古都クラクフ。ワルシャワから空路で1時間弱、電車で2時間半とアクセスもよく、中世からの歴史が感じられる古い街並みが残る。どこか京都を思わせる古都は歴史好きの日本人のニーズを十分満たしてくれ、円安が続く中でも比較的物価が安いので旅行がしやすい。今回はそんなクラクフについて、周辺にある世界遺産とともに魅力を紹介する。

クラクフ歴史地区で「生きた中世」を感じる

 ポーランド南部に位置するクラクフは、1596年に首都がワルシャワに移転するまで、500年以上の間にわたりポーランドの首都として栄えた古都だ。「クラクフ歴史地区」として1978年に世界遺産に登録された「世界遺産第一号」の一つでもある。

 クラクフへは成田から直行便があるワルシャワ・ショパン空港から特急列車で約2時間半。また、クラクフ・ヨハネパウロ2世国際空港からクラクフ本駅までは列車で15分弱だ。

クラクフの地図。ポーランド観光局では2024年前半をめどに日本語版の地図を提供する予定

 クラクフは他のポーランドの都市とは異なり、第二次世界大戦の戦禍を免れたことで、中世から続く町並みをはじめ多くの歴史的建造物を残しているのが特徴。円安が続く中、物価も日本並みで旅行しやすく、例えばクラクフ市内の四つ星クラスのホテルに1泊しても1万円から1.7万円が目安(ルームチャージ)だ。

 FIT向けにはバス・トラムの乗り放題チケットがおすすめ。24時間・48時間・72時間などがあり、移動の際に便利に利用できる。このほか市内約40の博物館にアクセスできる「クラクフカード」もあるので、たくさんのスポットを回る場合はこちらも有用だ。


夕暮れや美しい夜の街並みも魅力的

クラクフ旧市街は「中央広場」から

 クラクフ旧市街の拠点となるのがヨーロッパ最大の広さを誇る中央広場。1辺が200mという巨大な広場沿いにはゴシック様式の聖マリア教会、ルネサンス様式の織物会館といった観光名所に加えカフェや屋台、ショップなどが並んでいる。


中央広場の織物会館。後ろの旧市庁舎の塔は登ることができる

 ひときわ目を引く長方形の建物が織物会館。14世紀に建てられた建物の1階には50店以上のショップが並び、ポーランドの伝統的な木彫りや手編みレース、刺繍製品に民族衣装、琥珀のアクセサリーなどを販売している。2階は国立ポーランド近代美術館、地下にはクラクフ地下博物館が入居しており、織物会館だけで1日が終わってしまうこともあるほどだ。


織物会館の1階。ショップを見て回るだけでも楽しい

 東端にある高い二つの塔が特徴的なのが13世紀に建てられた聖マリア教会。正午にはモンゴル軍の襲来の際に危険を知らせたラッパ吹きにちなみ、ラッパのメロディ「ヘイナウ」が聞こえてくる。ラッパ吹きが途中で射殺されてしまったためにメロディがいきなり終わってしまうのが少し切ない気分にさせられる。


赤い煉瓦造りの教会が聖マリア教会

教会に入ると美しい装飾が施された壁面や天井が目に飛び込んできて、まるで別世界に入り込んだかのよう。15世紀の作と伝わる美しい木彫りの祭壇と、極彩色のステンドグラスは必見だ。なお、教会は信仰の場でもあるのでミサなどの儀式の最中は見学できないので注意しよう。


祭壇とステンドグラスは荘厳な美しさ

 このほか旧市街には各時代に建てられた教会や修道院、大学の建物など歴史的な建物がそろっているので、徒歩でのんびり歩きながら散策するのがおすすめ。中世の建物の中にあるショップを見学し、おしゃれなカフェで一休みするのも楽しい。


旧市街は馬車も行きかう