客室清掃請け負い、多様な国のスタッフまとめるグローバルゲイツ オドノさんに聞く 仕事での心構え
オドノ やっぱり一番のやりがいは、自分が清掃したお客様から「部屋がすごく綺麗でした。ありがとうございます」などのメッセージが残っている時です。このようなメッセージをもらったら、次やる部屋も綺麗にしようと頑張ることができます。お褒めの言葉はホテルの方が共有してくれるので、自分だけではなくスタッフ皆に共有するようにしています。そうすればスタッフの皆もやる気がでると思うので。私の今の立場はスタッフをまとめるリーダーでもあるので、常にスタッフのモチベーションはどうやったら上がるだろうと考えています。清掃が完璧に綺麗にできたら、褒めるようにしています。お客様からスタッフがお褒めのメッセージをもらったら「あなたがやった部屋が褒められているんだよ。また褒められるように頑張りましょう」とか。もちろん駄目な所ははっきり指摘しますけどね(笑)。
オドノ もちろんありますよ。一番はコミュニケーションの所ですかね。この現場にはモンゴルのスタッフもいるんですが、モンゴル人同士でモンゴル語で仕事を進めてしまうと、日本語を覚えなくなってしまうので、あまりよくありません。なので極力、一緒にやらせないようにしています。 それと私は外国人なので物事をストレートに言ってしまうのですが、外国人スタッフは平気ですが日本人はあまりストレートに言われるのに慣れていないので、言い方を変えたりしています。その辺が結構、難しいです(笑)。
オドノ 正直な所、全然しっかりした人じゃなくてもいいんですよ。とにかく「心」をもって仕事をしてくれる人ならば。「心」がない人は身体ばかり疲れてしまってすぐに辞めてしまう。給与をもらうためだけに働いている人も続きません。
オドノ 清掃をしながらお客様が喜んでくれたらいいなって想像しながら仕事をすることです。そうすれば仕事も楽しいですし、続けることができると思います。90%身体を使って仕事をしていいんです、残り10%だけでも「心」を持って仕事をすれば全然、疲れないんです。
オドノ 会社の制度で独立して、客室清掃の仕事を請け負うこともできます。いずれは独立してもっと成長したいとは思っています。会社が客室清掃で海外展開も考えているので、海外で客室清掃の仕事もありですけど、またその国の言葉を覚えるのが…。日本に来た時の苦労を考えると…。言葉を覚えるのは大変ですからね。
それか日本で身に付けた掃除のノウハウは非常にレベルの高いものなので、母国のモンゴルに帰って、清掃会社をやることも可能かなと思っています。モンゴルではあまりホテルの清掃で外部委託というのはないですから。ただモンゴルを離れて10年経ちますから、今のモンゴルに慣れるまでに時間がかかるかもしれません。最近、家族にも日本人化してきているってよく言われますから(笑)。
撮影/映美 取材・文/浦澤 修