現地レポート:ニューカレドニア初紹介、「天国にいちばん近い島」の現在は?

  • 2023年7月19日

首都ヌメアで街歩き

 ヌメアには、ホテルが多く建つアンスバタ地区、そのすぐ北側に続くシトロン湾とオルフェリナ湾、さらにその北側の中心街など観光向きのエリアが離れて点在する。移動はバス「タネオ(Tanéo)」やタクシーが利用でき、バスは高頻度で運行されていてサイト上で接近情報も確認できて便利(乗り方の解説はこちらのブログ記事が良さそう)。

宿泊したアンスバタ地区のヌバタホテル(上)とル メリディアンヌメアリゾート&スパの客室

 とはいえアンスバタから中心街までの直線距離は3kmほどで、ためしにホテルから朝市が開かれるシティマーケットまで歩いてみたところ約1時間の道のり。南仏を感じるマリーナを眺めたり南国の花や果実に目を見張ったり、通行人と「ボンジュール!」と挨拶したりしながら歩けばあっという間で、高低差は少々あるが片道くらいは徒歩も悪くない選択肢だ。

シティマーケットでの朝市の様子。ニューカレドニアの人々は早起きで朝5時から開催され、果物や野菜、豊富な魚介(「天使の海老」も)、肉などが手に入る
カソリックのサン・ジョセフ大聖堂(上)とプロテスタントの大聖堂

 ヌメア観光の代表は中心街での街歩きで、ココティエ広場を中心に周辺をぶらぶらしてみると歴史を感じる建物が多く、また南国ならではの色鮮やかなドレスやシャツが目にまぶしいブティック、おしゃれなカフェ、サンドイッチなどを扱うローカル感満載の軽食スタンドなどが続く街並みは、冷やかしてまわるだけでも楽しい。またアンスバタにはない大きなスーパーも利用可能。

中心街のなかでも中央に位置するココティエ広場。訪問時には南洋の国々の文化をテーマにしたイベントが開催されとても賑やか
生活雑貨店「casa」の店内。シンプルでおしゃれな品々が並び値段もそれほど高くない

ヌメア至近&ニューカレドニア唯一の水上コテージで人気のメトル島

 ヌメアの中心街から船で20分ほどの距離にあるのがメトル島で、2021年3月に全面的なリノベーションとブランド刷新とともにオープンしたばかりのダブルツリーbyヒルトン・ヌメア・イロ・メトル・リゾートが待っている。

ダブルツリーbyヒルトン・ヌメア・イロ・メトル・リゾートの水上コテージ

 メトル島の魅力は、なんといってもニューカレドニアで唯一の水上コテージ。日本市場での人気も高く、訪問時にも少なくとも4、5組ほどの若い日本人のカップルが滞在していた様子。以前はもっと多かったとのことだが、コロナ禍からの回復を期待させる光景に勇気をもらえた。

施設は真新しく快適で、客室は明るい色の木材と白い壁が印象的
全長700m程度の細長い小さな島なのでほんの少し歩くだけでビーチに到達。ニューカレドニアは夜空も魅力のひとつで、写真のように月がきれいな明るい夜でもすぐに流れ星が見つけられたほど

 世界遺産のラグーン内に位置するメトル島では、カヌーやスタンドアップパドル、ジェットスキー、バナナボートなど様々なアクティビティも利用可能で、日本語を理解してくれる係員も複数。あいにく今回は出会えなかったがウミガメとの遭遇頻度が非常に高いとのこと。宿泊者なら無料でシュノーケル用のセットもレンタル可能だ(ただし現在は一時的に遊泳禁止)。

筆者はスタンドアップパドル(SUP)のみを体験したが、同行者の例だと30分でSUPとカヌーを両方満喫することも可能