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西豪州、直行便再開に向けキャンペーン、別格の「夢の世界」強調で認知度引き上げへ

  • 2023年6月29日

 西オーストラリア州政府観光局(TWA)は6月19日、日本市場で新キャンペーン「WALKING ON A DREAM - さぁ、夢の世界へ旅立とう」を開始した。TWAでは、昨年9月に西オーストラリア州を夢のような体験ができる特別な旅行先として位置付けるブランドキャンペーンを開始しており、世界の主要都市を経て日本でも展開しはじめたもの。10月29日から全日空(NH)が成田/パース線を再開することも決まっており、キャンペーンを通して認知度向上と需要喚起に取り組む。

 日本では、モニターから動物などが飛び出てくるように見える「肉眼3D」の映像を新宿と原宿のデジタルサイネージで放映。TWAの映像では、ジンベイザメが夕暮れ時のニンガルーリーフの海に浮かぶ様子を描き、西オーストラリア州が冒険心を刺激する夢のようなデスティネーションであることをアピール。

 また日本出身の祖父を持つダンサーのリカ・ハマグチさんも出演するキャンペーンムービーも特設ページなどで活用。青い海と白い砂浜、壮大な赤い渓谷、プレミアムワインを生み出すぶどう畑、巨木カリの森など、西オーストラリア州の多様な絶景を紹介する。

 このほか、NHの販売促進のためエイチ・アイ・エス(HIS)とも共同キャンペーンを展開。パースへのツアーをプレゼントするクイズキャンペーンで、渋谷本店と新宿本店、新宿東口店では州内の景色を写した画像で店内を飾るタイアッププロモーションも実施中だ。

 キャンペーンの開始に合わせて19日に渋谷で開催した発表会とレセプションでTWA日本局長の吉澤英樹氏は、「コロナ禍も過ぎ世界の旅行市場は活発に回復しており、日本市場はようやくこれからだが夏休みには8割くらいまで回復すると言われている」としたうえで「TWAもANAの運航再開を機会に積極的に皆さんとともに販売促進活動と情報発信を続けていく」と語り、集まった旅行業界関係者に協力を呼びかけた。

 また、駐日オーストラリア大使館首席公使のピーター・ロバーツ氏は、安全保障などを含めて「いままでになくオーストラリアと日本は緊密な関係が構築されている」と挨拶。そして「西オーストラリアは日本の皆様に喜んでもらえる要素でいっぱい。独自の文化や自然、野生の動物、水中や海岸、フード、ワインでの体験が欲しい人にはぴったり」と話し、「西オーストラリアが日本の皆様にふさわしい訪問先として提案することを応援する」と語った。

 TWA本局でエグゼクティブ・ディレクター・マーケティングを務めるメリッサ・フォーブス氏は、キャンペーンについて「西オーストラリア州が、単なるオーストラリアの1つの州ではなく地球上で最も素晴らしい場所の一つであり、他では得られないような本当に特別なワールドクラスの体験に満ち溢れている」こと、「現実と夢の境界線が曖昧になってしまうほどとてもユニークで忘れられない体験を提供する場所である」ことを訴えるものだと説明。「日本の旅行者の皆様に憧れのデスティネーションとしての認知度を高め、検討のきっかけになる」と期待を示した。

デジタルサイネージのイメージ

 なお、イベントではNHから直行便の概要について説明し、吉澤氏も西オーストラリア州とパースについて基礎情報やアップデートを紹介。このうち吉澤氏の発表では、パースの人口が220万人で名古屋市と同程度であること、日本との時差が通年で1時間であること、鹿児島市と姉妹都市となっていること、資源ビジネスを中心に日本法人が100社以上進出していることなどを示したほか、現地の再開発などについても紹介、ホテル客室も2018年からの3年間で2000室、2021年と2022年の2年で2000室、さらにこれからの1、2年で1000室が増加予定であると説明した。

 また、西オーストラリア州で昨年から教育旅行を実施しているドルトン東京学園の安居長敏校長も登壇して実際の様子や魅力を解説した。