アメリカン航空、今夏NY発着の一部路線で減便 最低運航要件緩和で

  • 2023年4月4日
写真はニューヨークのラガーディア空港に着陸するアメリカン航空の飛行機。1月撮影(2023年 ロイター/Mike Segar)

[ワシントン 3日 ロイター] -     米アメリカン航空は3日、今年夏にニューヨーク市地域の空港を発着する一部の路線で一時的に減便すると発表した。米連邦航空局(FAA)が最低運航要件を緩和したことを受けた措置。

これまで航空会社は、混雑する空港で割り当てられた発着枠の少なくとも80%を使用しない場合、その発着枠を失う可能性があった。だがFAAは、航空管制官不足の影響で混雑の悪化が予想される夏の繁忙期に航空各社が減便できるようにすると説明した。

アメリカン航空は、ニューヨークのラガーディア空港とダラス、マイアミ、カンザスシティー、セントルイスの各地を結ぶ路線と、ニュージャージー州のニューアーク・リバティー国際空港とシカゴを結ぶ路線を減便する。

FAAは先月、ニューヨークのラガーディア空港とケネディ国際空港、ニューアーク空港、首都ワシントンのレーガン・ナショナル空港において発着枠の最大10%を一時的に返却するデルタ航空とユナイテッド航空の要請に、航空管制官の不足を理由に応じた。

航空各社が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後の需要急増への対応に苦慮する中、航空旅客はこの夏も混乱に直面しそうだ。