【上海現地レポート】稼働率の低下に悩むホテル、新たな提携先は
「不人気」を求める若者たち
人気の景勝地で写真を撮ったり、有名な繁華街で買い物をしたりするよりも、若者は馴染みのない都市を選び、ホテルに泊まり、食べ歩くことを好みます。若い観光客は、伝統的な観光名所に熱心ではありません。彼らは旅行は非常に主観的で自分の感覚を大切にすることと考えており、人が多く集まる人気の景勝地にはまったく興味がありません。
どの人気都市にも同じテーマの古い商店街があり、中国国内のどこでもAlibabaで購入できるものと同じような安いお土産を販売し、全国どこでも同じような料理を提供していますが、人気都市の商業化に飽き飽きし、「不人気」を切望する観光客は田舎に目を向けています。旅行する機会が多くない大多数の若者は小さな非観光都市を観光地として選びます。なぜ小さな都市や村が人気なのか、それは休暇のたびに「国内の主要な人気景勝地に大勢の人が集まっている」というニュースでうんざりしており、休暇が始まる前にすでに疲れてしまうからです。そして消費活動に関しても、同じようなホテルと同じような食べ物でも、非観光都市は大都市と比較して価格がはるかに安く済みます。
若者は一般的にSNSや友人を通じて小さな海辺の都市を検索します。彼らはこれらの都市では景勝地や商店街を必要とせず、太陽の光、静けさ、そして十分にリラックスできるだけで満足します。最初に馴染みのない都市を目的地として決め、計画を立てず、景勝地を見る予定もありません。主な目的は、ホテルで快適に休んでから、気分が良いときに散歩することです。しかし、多くの人が同じ考えを持っている場合があり、人気のない都市が非常に賑やかになり、混雑することがあります。これらの小都市にも多くの観光客が訪れ、他所からの観光客でにぎわうと、若者は再び次の不人気都市を目指すようになるのです。
フライングディスクからサーフスケートへ
サーフスケートとは、サーフィンのトレーニングに特化したスケートボードです。サーフィンの動作に似ているこのスケートボードは、今年からフライングディスク、サイクリング、ラグビーの人気を急速に上回り、あらゆる年齢の人々に求められる最も人気のあるニッチスポーツになりました。その人気は他のストリートスポーツをはるかに上回ります。また、サーフスケートボードのクラブや訓練校などの関連産業も急速に発展しています。SNSの影響で、多くの人が突然サーフスケートに夢中になりました。若者だけでなく、中高年から子供まで多くのファンが集まっています。
一方で、数ヶ月前に大人気だったフライングディスクは、以前に比べてSNSでの人気が大幅に低下しています。フライングディスクをやめ、ギアなどのグッズをフリーマーケットサイトで売っている人もたくさんいます。現在人気は急上昇していますが、サーフスケートも迅速な人気の低下というリスクにも直面しています。フライングディスクからハイキング、サイクリング、そして今ではサーフスケートと、これらのスポーツは習得が容易であり、SNSに依存しているという特性を持っています。したがって、短期集中的なCMやマーケティングに駆り立てられて多くの人が簡単にトレンドを追うことができます。しかしながら、同様に多くの人がすぐに飽きてしまい、その流行はすぐに他のスポーツに取って代わられます。実際に、サーフスケートの人気もいつまで続くのか不透明です。
上海への渡航について
現在上海市では、水際対策として、国外からの渡航者を対象に7日間の隔離施設での集中隔離と3日間の自宅健康観察の隔離措置を実施しています。
※本記事は11月2日時点の情報を基に執筆しています。