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豪観光大臣ら来日、大型キャンペーン予告、水際緩和で双方向の回復に期待

  • 2022年10月11日

 オーストラリア貿易・観光大臣のドン・ファレル氏とオーストラリア政府観光局(TA)総局長のフィリパ・ハリソン氏らがこのほど来日し、10月11日には駐日オーストラリア大使公邸で旅行業関係者を招き来週正式に発表予定のグローバルキャンペーンをアピールするイベントを開催した。

 ファレル氏は冒頭、「オーストラリアにとって非常に重要な市場である日本を、しかも(水際対策の緩和によって)日本の観光産業が再開したその日に訪れることができとても嬉しい」と挨拶。日本からはコロナ前には国別で5番目となる旅行者を受け入れていたもののコロナ禍で停止。しかし本格的に受け入れを再開したことで「今年はこれまでに2.2万人を超えた。素晴らしい結果」だと喜びを語り、更なる増加に期待を示した。

 グローバルキャンペーンの詳細は来週にニューヨークを皮切りに正式発表予定だが、イベントでは中心となるアニメ映像について概要を説明。映像は「COME AND SAY G'day」、日本語では「『グッデイ!』ではじめよう、オーストラリア」をタイトルとしたもので、オーストラリアのお土産の定番であるカンガルーのぬいぐるみ「ルビー」が主人公としてオーストラリアの魅力をアピールするといい、日本語版では高橋メアリージュンさんが吹き替えを担当する。

ドン・ファレル大臣

 TAハリソン氏は、キャンペーンの狙いについて「世界が再び動き始めるなか、オーストラリア旅行が思い浮かぶ候補の一番上になるようにしたい」と説明し、「オーストラリアのシンボルであり魅力的で親しみやすいもの」であるルビーがその役目を果たすと期待。

 また、日本では調査の結果「オーストラリアのファンは多く、たくさんの人が旅行先として検討してくださっている」ことが明らかになっており、実際の旅行予約への遷移が課題だが、キャンペーンでは「需要を喚起するだけでなく皆様との協働で予約に結びつく」ことを重視していると説明した。

フィリパ・ハリソン総局長とキャンペーンのパネル

 このほかハリソン氏は、日豪間の観光リカバリーには双方向の需要回復が不可欠であるとし、水際対策の緩和はその大きな追い風になると期待を示した。