地域に分け入るJAL社員たち~鹿児島県編~
鹿児島県南さつま市
産業おこし部 観光交流課 坂本高昭さん
薩摩半島南西端に位置し、きれいな海と緑に囲まれた南さつま市は、日本三大砂丘の「吹上浜」、日本遺産「加世田麓」の武家屋敷や東シナ海に沈む美しい夕日など豊かな自然に育まれた歴史と景観のまちです。海岸線を車で走るのも最高ですが自転車がおすすめです。南さつま市は自転車を活用した街づくりに取り組んでおり、子供からお年寄りまで楽しめる豊富なレンタサイクルと複数のサイクリングコースが整備され、本格的なサイクリスト向けコースから、歴史散策、カフェ巡りや里山サイクリングコースなど、手軽に五感で自然を感じながら観光することができます。
南さつま市には温暖な気候を生かし生産される農作物と三方を海に囲まれ豊かな漁場から獲れる新鮮な海産物など豊富な食材に恵まれ、自然景観や歴史的な観光資源がありますが、短時間の通過観光が多くを占めています。旅の目的地となる南さつま市ならではの体験メニュー構築と、ターゲットを定めた能動的な情報発信、旅行会社と連携した旅行商品化による販路拡大と恒常的な誘客を図り、地域内消費の拡大に今年度取り組んでいます。
産業おこし部 観光交流課課長 山下秀紀さん
南さつま市は鹿児島県薩摩半島の南西部に位置し、東シナ海に面する海岸線は、西部は全長47kmに及ぶ吹上浜を形成し、南西部は変化に富んだリアス海岸が続いており、様々な海岸線の景観をご覧いただけます。観光資源として大きな役割を果たしている「吹上浜砂の祭典」は、1987年に日本で初めて開催した砂のイベントとして、これまで34年間、本市の知名度アップや交流促進、観光振興に寄与しています。
特産品としては、まずは焼酎。黒瀬杜氏と阿多杜氏のルーツを持つ本市は、市内に7つの焼酎蔵が存在しており、蔵ごとの特徴のある焼酎をお楽しみいただけます。また、本市が誇る四季折々の豊富な農産物や海産物も是非ご堪能ください。
コロナ禍もあり旅行形態が少人数化している現状ではありますが、本市の観光の柱とする「食と体験」を最大限に活かすためには、修学旅行やスポーツ合宿といった団体旅行の誘致の必要性を感じています。特に修学旅行においては県内及び隣県の小規模校をターゲットに、ホテル・旅館での受け入れに向けて、市内ホテル・旅館と連携しながら体制づくりを図っていきたいと考えています。併せてスポーツ合宿においても、合宿補助金の充実とプロ選手でも受け入れ可能な施設管理を強化し、スポーツエージェント等へセールスを行っていきたいと考えています。