JTB、経営改革の要は「ダイバーシティ」、全社啓発イベント初開催

▽イクメン経験者は1%どまり、社内制度変更で促進へ

本社でのイベントは全社に配信  午後の「男性の育休」に関するセッションでは「男性の育休を自分の事として考える」をテーマに、育休取得のための注意点や、職場および家庭に与えるさまざまなメリット、育休支援のための社内制度などについて説明。このうち社内制度については今年4月から、それまでは無休としていた4日間以内の育休を有給扱いに変更したことを紹介し、積極的な取得を促した。

 JTBによれば、現時点で育休を取得したことがある同社の社員は10名に満たず、その割合は約1%にとどまる。この日のセッションでは実際に育休を取得した経験を持つ社員2名が登壇し、休職から復職に至るまでの流れや、スムーズに復職できた経験などについて語った。

表彰式の様子  この日は、全国の社員から募集した「ダイバーシティ川柳」の優秀作の表彰式も開催。大賞はJTBコールセンター販売部の三隅菜津喜氏による「感動が うまれるそばに その個性」が受賞した。そのほかには「テレワーク 声はよそいき 下パジャマ」「社で課長 家でも家長 できる妻」なども受賞した。

 「JTB Diversity Week 2018」では、11日以降も「異文化理解」「デジタル活用」「イクボス」など、さまざまなテーマのセッションを予定。そのほか、1962年の米国人宇宙飛行士の地球周回軌道飛行を影で支えた、NASAの3人の黒人女性スタッフを描いた米国映画「ドリーム」(原題はHidden Figures)も上映する。