現地レポート:グアム、MICEベニューが続々開業、インスタスポットも
今年も研修旅行開催
「MICE」と「商品造成」がテーマ
MICEもインスタジェニックに
撮影可の屋内ショーやサンセットクルーズも
全世界で6億人以上が利用しているというソーシャルメディア「Instagram」だが、観光業界に与える影響も大きくなっている。旅行会社のスタッフからは「最近はインスタツアーが人気」と聞かれるなど、若い世代が旅行先を選ぶ際はInstagram映えする「インスタジェニック」度が重視される。グアムでも、タレントのぺこ&りゅうちぇるさんがInstagramで写真を投稿したカフェ「Fizz&co.」が注目を集めており、実際に訪問してみると確かに日本人の旅行者が訪れていた。
グアムには、個人で訪問するのにおすすめのインスタジェニックスポットはもちろん、MICEで利用できるインスタジェニックなベニューも多い。例えば、1990年にオープンしたという屋内ショー「サンドキャッスル」。「シルク・ドゥ・ソレイユ」やマドンナさんのショーを手がけたスタッフなどが関わっているといい、現在は若手マジシャンによるマジックを中心に、ダンスやアクロバット、ホワイトタイガーなどのパフォーマンスがおこなわれている。
収容人数は500名で、MICEの場合はステージの装飾に企業ロゴを使用するなど、カスタマイズも可能。ショーではホワイトタイガーなどが出演するので写真映えすることはもちろんだが、一般的な屋内ショーは撮影禁止のところが多いものの、サンドキャッスルではフラッシュと動画を除く写真撮影が可能なこともポイントの1つだ。
また、「BIGサンセットディナークルーズ」もおすすめ。グアムのサンセットを望みながらディナーを楽しめるもので、運が良ければイルカを見ることもできるという。クルーズは2階建てのクルーズボートで、最大65名まで収容が可能。クルーズ乗り場からホテルまでの往復の送迎も提供している。
ティーウェイ航空、チャーターで修学旅行需要などに対応、17年は94便
ティーウェイ航空(TW)は、関空/グアム間で定期直行便を運航する唯一のLCC。使用機材は座席数が189席のB737-800型機で、搭乗率は繁忙期の場合で96%に上るという。運航スケジュールは往路が関空発10時40分、グアム着15時10分、復路がグアム発16時10分、関空着18時45分と旅行には快適。また、グアムの到着ターミナルは混雑時の入国審査にかなり時間がかかるが、同便は混雑時前に到着するため、スムーズに入国ができる。
TWでは、修学旅行需要や旅行会社の要望に対応するため、チャーター便にも注力している。今年は、すでに実施したものを含めると成田/グアム線で60便、関空/グアム線で34便を運航する計画で、修学旅行や団体旅行、パッケージツアーなど、いずれも日本の旅行会社で販売している。また、2018年以降もチャーター便を強化する方針で、すでに10月に11便、11月に30便、12月に17便の計58便を運航する予定のほか、さらに100便以上を計画しているという。