スターフライヤー、20年に売上450億円-18年に国際線
▽北九州/那覇線は実績次第で期間延長も、国際線はアジア内で
今後取り組む旅客運送事業の拡大については、今年の7月4日から10月10日まで、夏季限定便として北九州/那覇線を開設する予定。昨年12月にエアバスA320-200型機を1機導入して10機体制にしたことを受けたもので、実績次第では18年度以降も運航を継続する考え。18年6月には新たにA320-200型機を1機導入する予定だ。
18年冬ダイヤからは、アジア圏内で4年半ぶりに国際線定期便の運航を再開する考え。7Gは12年7月から14年3月末まで北九州/釜山線を運航していたが、業績悪化により運休し、現在は繁忙期などに北九州から台北(桃園)や韓国南部の務安へのチャーター便を運航している。今年のゴールデンウィーク期間についても北九州/桃園間を3往復、務安間を5往復運航している。
そのほかには「質へのこだわりでお客様に選ばれる企業」をめざし、ファンを増やすための取り組みとしてターゲット層を拡大。従来の30代と40代を中心としたビジネス目的の乗客に加えて、今後はF2層やシニアのレジャー需要などの取り込みも強化する。そのほかF1層や家族連れのレジャー需要、訪日外国人などの獲得にも取り組む考えだ。
加えて、ホスピタリティの向上にも取り組む。7GはJCSI(日本版顧客満足度指数)調査の「国内長距離交通業種(国内航空)」において、16年度まで8年連続で顧客満足度の第1位に選ばれているが、今後は同カテゴリに限らず、全業種における顧客満足度の上位10位内に選ばれることを目標とするという。このほかブランディングやユーザビリティの向上、財務基盤の強化、コンプライアンスやリスク管理の強化などにも努める。