エジプト、治安対策強化で復活へ-チャーター活用で復便も

  • 2016年9月27日

▽11月からチャーター開始、MSは「必ず日本路線を復活」

SPTツアーズのムスタファ氏  ムスタファ氏は、11月20日から17年4月30日まで予定している日本/エジプト間の定期チャーター便について詳細を説明。エジプト航空(MS)のボーイングB777-300ER型機を使用する予定で、座席数はビジネスクラス49席、エコノミークラス297席。カイロから関空、成田、ルクソールを経由してカイロへと戻るルートを運航する。

 SPTツアーズは今春にも他のエジプトの航空会社を利用し、これら4都市を巡るチャーター便を4便運航したところ。日本人旅行者は約800名が参加し、好評だったという。今回のチャーター便については、すでに大手旅行会社など14社が旅行商品を造成し、販売は好調に推移。ムスタファ氏は「需要動向を見ながらチャーター便を継続していきたい」と語るとともに、「集客率が良ければ、MSの復便にもつながる」と期待を示した。

 このコメントについて、MSの日本総代理店(GSA)であるレジェンドリーグスの本部長を務める川﨑恵一氏は、時期こそ未定としたが「必ず日本路線を復活させる」と宣言した。なお、復便は早くても17年夏ダイヤ以降になるという。

エジプト政府観光局のアメール氏  アメール氏もエジプト観光局の日本事務所の再開に意欲を示し、「需要が増えればぜひ再開したい」と強調。今回の定期チャーター便に期待を示した。今後はチャーター便の現地ツアーにおける博物館の貸切などをサポートするほか、現地の旅行会社が主催するファムツアーを援助する考え。消費者向けには定期的な広告展開により、8月にリニューアルした日本語版の公式サイトをアピールするという。