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14年の世界の宿泊料金は3%増-日本主要都市は2桁増に、Hotels.com

  • 2015年3月24日

▽日本の主要都市は2桁増に、平均宿泊料金1位は訪日インドネシア人

 日本国内については、日本人と海外からの旅行者が日本で支払った金額に基づく平均宿泊料金は12%増の1万3859円だった。Hotels.comが3月23日に開催した記者会見で、同社副社長兼アジア・パシフィック経営責任者のアビラム・チャウドリー氏は、日本の円安や訪日ビザの要件緩和、LCCの路線・便数増加などが増加の要因としており、特に円安で「世界中から日本の価格が魅力的に捉えられたのでは」と語った。

 また、日本の主要都市については「ほとんどの都市で増加率は2桁アップを記録している」と報告。特に横浜が21%と高く、チャウドリー氏は東京の宿泊料金が高く宿泊施設の予約がしづらい中、東京に近く、空港からのアクセスも良い横浜に宿泊客が流れたのではと推察した。東京は平均宿泊料金が最も高く、13%増の1万5688円だった。

 また、国・地域ごとの日本での平均宿泊料金は、調査対象の29ヶ国のうちすべての国・地域で支払額が前年を上回った。最も多かったのはインドネシアで18%増の1万8697円。第2位はメキシコで、26%増の1万7852円だった。第3位は中国で、13%増の1万7418円だった。なお、日本政府観光局(JNTO)によると、2014年1年間の訪日中国人数は83.3%増の240万9158人で伸び率は第1位、訪問者数は台湾(28.0%増、282万9821人)、韓国(12.2%増、275万5313人)に次ぐ第3位だった。

 一方、台湾は最下位の第29位で13%増の1万2725円、韓国は第28位で22%増の1万2815円となり、訪日外客数の上位2国が低い数字を示す結果となった。


▽訪日外客の人気滞在都市、1位は東京-沖縄が伸長

 また、同社の宿泊実績に基づく訪日外国人に人気の滞在都市では、前年同様1位が東京、2位が大阪、3位が京都となった。今年は昨年13位だった沖縄の恩納が8位となった。Hotels.comによると、沖縄の人気が高まりつつあり、那覇は昨年の5位から4位に増加。このほか、14位に北谷、16位に名護がランクインした。台湾や香港、中国本土から那覇への直行便就航が増加に寄与したとの考えだ。

 JNTOが主要4市場とする台湾、中国、香港、韓国の人気滞在先ランキングを見ると、東京は台湾の1位、中国の8位、香港の4位、韓国の2位にランクイン。大阪は台湾の2位、香港と韓国の3位に入った。京都は台湾の5位に、那覇は台湾の9位、香港の10位にランクインしている。