日本航空、上期は250億円増収、通期も上方修正
▽国際線の旅客収入5.7%増、ジェットスターJは「想定内」-ジャルパック増収も
輸送実績では、旅客事業のうち国際線は旅客収入が5.7%増の2222億円。座席供給量を4.4%増としたのに対し、旅客輸送量が4.5%増となり、利用率も0.1ポイント増の76.3%に向上した。旅客数は1.8%増の384万7000人、単価は3.8%増の5万7751円となったという。
また、国内線は旅客収入が0.5%増の2517億円。座席供給量は3.0%増としたが旅客輸送量は2.7%増に留まり、利用率は0.2ポイント減の62.4%と前年割れ。旅客数は3.7%増の1578万4000人と増加したが、単価は東京ディズニーリゾートや出雲大社への団体需要の伸び、および他社との競争激化により3.1%減の1万5947円となった。
このほか、苦戦しているジェットスター・ジャパン(GK)について植木氏は、「6月で期末を迎えたが非常に厳しい」としつつ、単年度で黒字化するようなモデルではなく、「少なくとも3年ベースくらいで」進めるべきであり「想定内。十分に今後期待できる会社」であると語った。
ただし、「もう少し手を貸していくべき」との考えももっており、特に日本市場への適応が進むような手助けをするべく、「必要があれば社員も派遣する」という。
なお、航空以外の事業のうち、ジャルパックの旅行事業は営業収益が2.3%増の889億円。取扱人数は、海外旅行は欧州方面は堅調であったが全体は9.3%減の15万2000人、国内旅行は、東京ディズニーリゾート30周年効果やJALダイナミックパッケージの伸びにより7.9%増の108万2000人となった。