JTB、14年度プリンセス・クルーズ2万名めざす-ディズニーも

  • 2013年4月1日

▽日本発着クルーズが「起爆剤」、業界を牽引へ

 JTBRRGではクルーズ担当部署を設けてから2012年度までの約10年間で、外航客船の取り扱いが約13倍に増加。部署の開設当初はJTB全体でもクルーズに対する認識が低かったが、現在は全国のどの店舗にもパンフレットが置かれるほど浸透してきているという。

 ただし、日本のクルーズ人口が大きく伸びてきたわけではなく、年間20万人を下回る状況が続いてきた。こうした中で、プリンセス・クルーズやロイヤル・カリビアン・インターナショナルなどによる2013年度以降の日本発着クルーズが起爆剤になると期待される。

 JTBとしてはプリンセス・クルーズに注力するが、各社がそれぞれの取り組みを進めて旅行業界全体で40万人、50万人のクルーズ人口をめざす必要があるとの考えで、逆に「失敗すれば(2012年度以前に)戻ってしまうという危機感がある」という。

 このため、藤本氏は「リーダーシップを取れるよう頑張っていきたい」と強調。その上で、約3400名のクルーズコンサルタントのうちJTBグループだけで約2000名を数える点や、1月にRRGの店舗を移転・拡大し、土日も説明会を実施しはじめた点などを紹介し、今後もJTBグループとして販売を強化していく方針を示した。

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