「万全でない」ことを楽しむ 観栄会総会で吉田会長、徒然草一節からたとえ

旅行会社と受入機関でつくる観栄会(吉田瑛会長=濱観光サービス)はこのほど、大阪市天王寺区のホテルアルウィーナ大阪で2019年度定時総会を開いた。64人が参加した。総会の冒頭、吉田会長はあいさつで「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものか。雨に向かひて月を恋ひ、垂れ籠めて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し」と、吉田兼好が著した徒然草の一節を紹介。「『花は満開のときだけを、月は曇りがないのだけを見るものであろうか、いやそうではない。降っている雨に向かって、見えない月のことを慕い、春が移りいくのを感じる...