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ハワイ、3年ぶりに「ジャパンサミット」開催、22年はマラマハワイや再生型観光の啓蒙も

ハワイ島、コロナ禍からの脱却も

ハワイ島観光局局長のロス・バーチ氏

 続くハワイ島観光局局長のロス・バーチ氏のプレゼンテーションでは、コロナ感染が落ち着いてきてから、アメリカ本土からの旅行客が増加し「ハワイ島の回復は早かった」と話す。またコナを中心にホテルの改修も完了しているところが多く、スペシャルキャンペーンをおこなっていたことも、アメリカ本土からの旅行客が増加した一因だったという。

 日本マーケットについて「8月3日からJLがハワイ島にも就航することを大いに期待している」とコメント。一時期困難な状態であったレンタカーの状況は回復に向かっているが、日本から来る場合は「事前に予約をしたほうがいい」と話す。また、バーチ氏はハワイ島に来ている旅行者が今までのように全日程でレンタカーを借りるのではなく、「空港からホテルまではシャトルバスを利用して、ホテルでゆっくりと過ごして、レンタカーを使うのは1日だけ」と述べ「旅行スタイルが変わってきている」と語った。

ホノルルマラソンは50回目の記念大会

ホノルルマラソン事務局長のジム・バラホル氏

 昨年のホノルルマラソンはハワイ現地とオンラインの2通りのスタイルで実施されたが、「今年は昨年よりも(ハワイ)現地での参加者を増やすよう準備を進めている」とホノルルマラソン事務局長のジム・バラホル氏は語る。

 毎年、1万人以上の日本人が参加し、これまで50万人以上が参加しているホノルルマラソンだが、2022年は現在のところ1万5000人ほどが申し込みがあるという。バラホル氏は昨年おこなったオンラインでのヴァーチャル式のマラソンを今年もおこなう方針で、また50回記念ということでメダルもヴァーチャルでも渡せるように計画をしている。

 今まで多くの人が参加したホノルルマラソンの人気の理由をジム・バラホル氏は、「マラソンコースの景色が素晴らしいこと、そしてハワイの地元の人との触れ合いもあるマラソン」と語る。また「ゴールまで時間制限がないのも人気の理由の一つ」と述べた。

 そのほか⽇本旅⾏業協会(JATA)海外旅⾏推進部・部長の稲⽥正彦氏、⽇本ハワイ旅⾏業会(JHTA)会長の久保哲也氏から現在のハワイの状況について説明。この2ヶ月で規制緩和が進み、ハワイのレストランへ入る際のワクチン接種の証明も不要、マスクも撤廃され、レストランやショップはほぼ通常営業をおこなっている状態であるという。ただし日本語サービスが復帰できていないところもあるとして、今後も市場を注視していきたいと語った。