ホテルアメニティの多角化と質の向上で事業を拡大―山陽物産代表 武内英治氏

環境に配慮したバイオマスシリーズ商品も好調
アジアナンバーワンを目指し海外進出にも意欲

-アジアナンバーワン目指すとして、海外展開も進めています。その目的についてお聞かせください。

武内 現在、上海、ベトナム、ミャンマーに事務所を構えています。中国とベトナムについては、仕入れが一番の目的。ベトナムでは、同国の国内市場でも販売していきたいと考えています。実際のところ、外資系ホテルで話は進んでいましたが、コロナの影響で立ち消えになってしまいました。

 また、将来的にはベトナムやミャンマーで製造した商品を、クオリティが高く、信頼性も高い日本ブランドとして、中東、アフリカ、欧州などでも販売していきたいと考えています。地理的にも日本よりも近いのもメリットです。今後の海外との取引については、Group GMとの関係が大きなメリットになると思っています。

-最近、進んでいる円安の影響はいかがですか。

武内 輸入材料が多いため、7割から8割がダメージです。一方、歯ブラシについては、国産ですので、輸入に頼っている競合他社との競争において、追い風のところもあると思います。

-最後に、観光産業へのメッセージをお願いします。

武内 業界全体が大打撃を受けていると思います。アフターコロナもどのような状況になるか見えない状況ですが、2年から3年後にはインバウンドも戻って、元気な観光産業に戻ることを期待しています。宿泊施設様とともに、コロナ前のように潤う産業にしていきたいと考えています。

-ありがとうございました。