アイガー・エクスプレス運行1周年

　グリンデルワルトからアイガー・グレッチャーをたった15分で結ぶロープウェイ「アイガー・エクスプレス」が昨年末で1周年を迎えました。

※アイガー・エクスプレスについての詳細はこちら

　1年を振り返り、運行会社であるユングフラウ鉄道CEOのウルス・ケスラー氏は、コロナ禍で海外からの観光客は91％減と大きく減少したもののコロナ後には力強い回復が期待できると説明。グリンデルワルト・ターミナル駅の施設を充実して利便性と魅力を高め、旅行者を誘致していきたい考えを述べています。

赤いシートが特徴的なVIPゴンドラにて。CEOウルス・ケスラー氏　©Jungfrau.ch

　具体案としては、ユングフラウ地方のゲートウェイであるインターラーケンからグリンデルワルト・ターミナル駅までの列車を、現在は30分に1本の間隔で運行しているところを、15分に1本へと増便。さらにターミナル駅に隣接する形で、スイスのチーズを取り揃え、チーズ作りの体験までできる「チーズファクトリー」の開業も予定しているとのことです。

　また、昨年よりターミナル駅内に新たに新型コロナウイルスの検査センターも設置。費用は160スイスフラン（約2万円）で、予約不要（ユングフラウヨッホへのチケットを購入していれば10フラン割引き）。日本帰国時に必要な政府指定の書類も別途10フランで発行可能です。さらに、10名以上のグループであれば、事前予約で時間外でも対応できるとのこと。グリンデルワルトのホテルに滞在の場合は、滞在先に検査員が伺い検査も可能とのことです。

アイガー・エクスプレス　VIP ゴンドラ
　アイガー・エクスプレスのゴンドラには、真っ赤なシートが特徴的な最大8人乗りのVIPゴンドラがあります。シャンパン付きで、グラスを傾けながら目の前に迫るアイガー北壁を眺めるのは、これまたラグジュアリーで特別な体験です。VIPゴンドラを予約すると、搭乗前のターミナル駅でのVIPラウンジの利用や、ユングフラウヨッホまでのチケットとガイドツアー、そしてレストラン「クリスタルパレス」でのランチなど様々な特典も付いてきます。高額商品での差別化としてはもちろんのこと、最大8人乗り、そしてラウンジの利用ができる点など、密を避ける意味でも良いご提案になることでしょう。

ターミナル駅内のVIP専用ラウンジ。景色を眺めながらゆっくりとした時間を（飲み物、スナック類あり）。