【スイス現地レポート】ついにエンデミック!規制完全撤廃で、真のウィズコロナ生活
チューリヒにオープンした新施設の情報も
スイスでは、今までコロナ一色だったこの2年間にも終わりを告げようとしています。コロナはもはや、ウイルス性の風邪と同じという認識になりつつあり、一定の感染者数は常に出ているものの、コロナ前の生活に戻るべきと、本当の意味での「ウィズコロナ生活」が始まっています。2月中旬には人々の関心はコロナからウクライナでの戦争へと変わり、今は少しその話題にも落ち着きが出てきました。
後半では、スイス旅行のゲートウェイともなるチューリヒのコロナ禍中にオープンした施設の情報をお届けします。(文・写真 スイス・チューリヒ在住 高橋絵美)
※2022年4月6日の情報を基に執筆しています。
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4月より完全規制撤廃、スイスのコロナ状況
この冬も他国同様、オミクロン株が猛威を振るい、人口860万人のスイスでピーク時は毎日4万人の新規感染者数が出ていました。それでも、前年のようにロックダウンなどに踏み切ることはせず、「COVID証明」(ワクチン接種済み、回復、コロナの陰性証明を含む)を保持する人だけがレストランやカフェの室内、映画館や美術館、スポーツジムなどのあらゆる施設を利用できるという生活がしばらく続きました。非常に多い感染者数を出しながらも、「COVID証明」を保持する人にとっては、ほぼコロナ前と変わらない日常が送れていたと言えるでしょう。
2月中旬には、医療機関の切迫が見られないとの理由で、コロナに関するほとんどの規制が解除になり、COVID証明の提示義務も無くなりました。4月1日からは、全ての規制が完全に撤廃され、最後まで続いた医療機関や交通機関でのマスク着用義務、陽性反応が出た人に課せられる隔離義務も無くなり、規制的にはコロナ前と全く同様の「普通の生活」に戻っています。
とは言え、感染者数は依然としたままで、増減を繰り返しています。規制の緩和・撤廃に合わせて、人々の行動もより一層自由になり、コロナ感染が今まで以上に身近になっています。今まで何度か「ウィズコロナ」という言葉を使ってきましたが、今がまさに本当の意味でのウィズコロナ生活だと感じています。ワクチンの第3回目を接種した人でも感染してしまったという例が身近に多々あり、感染した時の人々の反応もこれまた風邪同様で軽いもの。日本人である私は、そんな状況であればスーパーなどでマスクをしていたいと思うのですが、周りから「あれ?まだマスクしているの?この人きっと外国人で(規制が撤廃されたこと)分かっていないんだわ!」と言った視線を感じることもあります。過去2年の例から、気候がより暖かくなるに連れて、感染者数も自然と減少していく傾向にあるので、「生活はそのままに、夏が来るのをひたすら待つ」というのが今のスイス流コロナの向き合い方のようです。
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