「特化」したコンテンツは旅行の動機になる-RT Collection 柴田真人氏寄稿
第14回目のコラムは、「特化」というキーワードで書いていきたいと思います。
私の知人の中には趣味に没頭して、突き抜けた結果、それが副業になり収入を得ている人がいます。そういった人を見ると、何事も特化して突き抜けるということはとても大事だなと毎回感じます。
納豆創作料理を求めて京都へ
先日、予約困難な京都のお店の予約を知人が取ってくれたので、わざわざ新幹線に乗って行ってきました。それは、京都の祇園にある納豆創作料理の「夏豆」というお店です。もしかしたら、行ったことはないけど、夏豆のことを知っている、あるいは聞いたことがあるという人はいるかもしれません。夏豆は新型コロナが発生する直前に開業して、その2か月後に緊急事態宣言に直面し休業をせざるを得なくなったお店です。その後、テレビ番組「幸せボンビーガール」で開業ガールズのコーナーでグランプリに輝き、今では予約が非常に困難になっている納豆創作料理屋です。
この夏豆は納豆料理に特化した料理を提供しており、前菜からメイン、デザートまで全て納豆が使われています。納豆がそのまま出てくるのは食べ比べの料理くらいで、他の料理については納豆の風味はするものの、納豆が全面に出ているというわけではなく、納豆嫌いでも食べられるのではないかと思わせてくれるようなおいしい料理ばかりです。料理はコースになっており、私が今回体験したのは次のような基本メニューでした。
・七種の国産大豆「カラフル納豆」とクラッカー(大豆、黒大豆、うずら豆、大福豆、青大豆、赤大豆、えんどう豆)
・二種の納豆食べ比べ(帆街道ゆきしずか大豆、京都京北産大豆)
・納豆ポテサラ 京の黄金味玉のせ
・納豆餃子 九条葱と酢胡椒
・明太クリームの半熟納豆オムレツ
・五味薬味でたべる納豆飯
・濃厚和風ねばボナーラ
・ミニ納豆アイス こな納豆がけ
メニューの通り、全て納豆です。この中でも特に前菜のカラフル納豆とクラッカーはホイップクリームとの相性が抜群でおいしく、濃厚和風ねばボナーラは濃厚な卵黄に納豆の濃厚さも加わり絶品でした。素人目線で見ると、納豆を使ってこんなにも料理の幅があるのかと感心するばかりでした。
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